第90回全国高校野球熱闘岐阜大会

第90回全国高校野球熱闘岐阜大会

担当記者座談会

 第90回全国高校野球選手権記念岐阜大会が開幕し、6日の大会第2日までに1回戦2試合と、2回戦の半分となる16試合を順調に消化した。開会式は記念大会らしく華やかなものとなったが、やはり試合は激闘の連続。大垣工は、今年から加盟校に加わった中津を延長の末3―2で退け、不破は強豪の帝京可児を2―1で下した。武義も7点差を追い付いて延長戦の末に岐山を撃破。一方、激戦のBゾーンは市岐阜商、岐阜城北、大垣日大が3回戦に駒を進めたほか、Aゾーンのシード県岐阜商も順当勝ちを収めている。高校野球担当記者のうち3人が7日、2回戦の残り16試合と今後の岐阜大会を展望した。


本命なき混戦 変則日程「試合勘」保てるか

◆18試合振り返る

王者・大垣日大が辛勝発進 不破は強豪破る
 A 大会は参加66校のほぼ半分が試合を消化した。気の早い話だけど、これまでの印象はどうだった?
 B 2回戦は強豪校の初戦になるとともに、強者に挑戦する学校にとっては“下克上”を成し遂げる最大のチャンス。でもシード校、強豪校が強さを見せつけ、おおむね順当に3回戦へ駒を進めた印象かな。
 C そうだね。春季県大会で優勝した市岐阜商、準優勝の県岐阜商はそろってコールド勝ち。激戦Bゾーンでみると、注目のエース伊藤準規を擁する岐阜城北も同じ岐阜地区の長良に勝利した。連覇を狙う大垣日大も関商工に勝ったよね。
 A 大垣日大―関商工は「順当」な展開ではなかったんだ。昨年の準決勝の“再現”ではないけど、結局は2―1で、昨年と同じく1点差。関商工打線が序盤からつながっていたら、結果は違っていたかもしれないよ。
 B 昨年の王者に“死角あり”ということ?
 A 高校野球の勝敗は、本当に分からないってこと。2回戦の残り16試合にも注目だね。

◆残り2回戦展望

「土岐商×加納」好カード 地力高い中京
 B 昨秋、今春の県大会で結果を残している中京や土岐商が出場する12日の2回戦16試合はどうだろう?
 C 特に土岐商―加納は2回戦屈指の好カードじゃないかな。春季県大会ベスト4の土岐商に、岐阜地区1位の加納が挑む。絶対に好試合になると思うな。
 A 地力の高い中京に加え、岐阜総合など甲子園を虎視眈々(たんたん)と狙う強豪も初戦を迎えるし、注目したい試合は多いね。
 B 2回戦から出場する大半のチームは、甲子園切符の獲得まで6連勝しないといけない。“千里の道も一歩から”じゃないけど、初戦の戦いぶりは特に注視したいね。

◆変則日程の影響

 A 今年は第90回記念大会で、全国選手権の日程が前倒し。その影響で岐阜大会も例年と比べると日程が違うね。平日を挟んで3週間にわたるけど、影響をどうみる?
 B 各校の監督に聞くと、コンディションの修正ができる投手に有利みたい。調子が悪くても何とか勝利して次週に望みをつなげば、修正する時間は十分にあるからね。
 C 逆に、打者にとっては不利という声を聞くかな。打ちまくって勝利しても、「打撃勘」みたいな微妙な感覚を次週まで持ち越せるかは、何の保証もないからね。
 A それでもC、Dゾーンの3回戦と、4回戦、準々決勝は19―22日で連戦。結局はチームとしての底力が試される厳しさは変わらない。記念大会ということで、歴史に残るような名勝負を期待しているよ。

◆チームの印象

 A 全体的に見ると突出したチームが少ない印象なんだけど、みんなはどうかな?
 B そう思うね。今年は文字通りの「本命なき混戦」だよ。センバツへの県勢3年連続の出場が途絶えた影響かもしれないね。取材する方としては結果がどう出るかはらはらするけど、「本当に強い県代表のチームが、全国舞台で名をとどろかせてほしい」という点から見たら、決め手を欠くんじゃないかな。
 C でも、夏の大会は不思議なもので、試合を通じて選手がぐんぐん成長するからね。確かに今年は本命校がなく、どのチームもまとまりがいい印象だけど、裏を返せばどこも「総合力が整っている」ということ。激戦を突破しながら長所を磨いたチームが大舞台で飛躍する“甲子園ブレーク”に期待したいね。


47高校野球 夏