オグリの里

葵ちゃん、重賞2連勝

写真:笠松でもカツゲキキトキトで重賞を初制覇。勝利インタビューで笑顔を見せる木之前葵騎手

笠松でもカツゲキキトキトで重賞を初制覇。勝利インタビューで笑顔を見せる木之前葵騎手

 「やったね、葵ちゃん。重賞2連勝だ」。笠松競馬の新年度がスタートした1日、名古屋から参戦した木之前葵騎手がカツゲキキトキト(牡3歳)で「新緑賞」(SP2、3歳オープン)を制覇した。カツゲキキトキトは名古屋でのスプリングカップ(大畑雅章騎手)、新春ペガサスカップ(木之前騎手)に続いて重賞3連勝となった。

 カツゲキキトキトはもともと笠松デビューで、新馬勝ちした後、3戦目から名古屋(錦見勇夫厩舎)に移籍した。「(まだ重賞未勝利の)葵に勝たせるために、オーナーにお願いした」(錦見調教師)との親心から、厩舎の先輩・大畑騎手から木之前騎手に手綱が託された。前走に続いて笠松でも圧倒的1番人気に押され、「負けられない」プレッシャーもあったが、2番手から直線で抜け出すと2着のメガホワイティ(笠松)に4馬身差をつけて圧勝した。

写真:笠松「新緑賞」で、カツゲキキトキトに騎乗して圧勝した木之前葵騎手

笠松「新緑賞」で、カツゲキキトキトに騎乗して圧勝した木之前葵騎手

 会心のレース運びに、勝利インタビューでは葵スマイルがはじけた。「先行策で、(前走に続いて笠松でも)念願の重賞を制覇することができた。これからも期待に応えていきたいです」と、本格化したカツゲキキトキトに手応え十分。次走から再び大畑騎手とのコンビになるようだが、6月の東海ダービーに向けて視界良好で、一気に最有力候補に浮上した。1月にゴールドジュニアで重賞初制覇を果たした笠松の大将・ハイジャ(牡3歳、井上孝彦厩舎)も出走すれば、対決が楽しみになる。

デビュー4年目となる木之前騎手は、宮崎県出身の22歳で「ハート散らし」の勝負服がよく似合う。これまで名古屋、笠松で145勝(4月7日現在)を挙げており、咋年5月には海外でも初騎乗。イギリスのリングフィールド競馬で開催された世界の女性騎手を招待する「レディースワールドチャンピオンシップ」第8戦で見事な優勝を飾っている。地方競馬全国協会からは「NARグランプリ2015」の優秀女性騎手賞の表彰も受けた。

写真:葵スマイルに、ファンからも熱い声援が飛んだ

葵スマイルに、ファンからも熱い声援が飛んだ

 JRAでは16年ぶりの女性騎手デビューということで、藤田菜七子騎手がまぶしいほどのスポットライトを浴びている。「菜七子フィーバー」は、その人気と集客力から地方競馬も巻き込んでおり、このところ女性騎手への注目度が急激に高まっている。木之前騎手は名古屋、笠松で悲願の重賞制覇を果たしたことで、ファンに「木之前葵、ここにあり」を示すことができた。笠松での表彰式では、オールドファンから「菜七子に負けるなよー。名古屋に来たら、やっつけちゃえ」と、熱〜い声援も飛んでいた。

 「以前は泣きながら馬に乗っていたことも多かった」という木之前騎手だが、最近では「馬上でも余裕が出てきた。他馬の動きをよく見て、一つでも多く勝ちたいです」と意欲を示し、人気と実力を兼ね備えてきた。今後はJRAへの挑戦や、ダートグレード競走など全国の重賞戦線での活躍が期待され、「葵フィーバー」が巻き起こりそうな予感がしている。

 中央では3歳牝馬のクラッシック初戦となる「桜花賞」(10日・阪神)に18頭がゲートインする。桜花賞といえば、笠松の人馬にとっても縁の深いレースで、オグリローマンがチューリップ賞2着から「桜の女王」に輝き、アンカツさんはブエナビスタやダイワスカーレットなどで4勝を挙げた「桜花賞男」だった。ここ5年ではディープインパクト産駒が4連勝、昨年も2、3着と圧倒的に強い。今年はダイワメジャー産駒のメジャーエンブレムと、チューリップ賞2着のジュエラーの一騎打ちムードで、外国人騎手のワンツーか。あとはチューリップ賞1、3着でディープインパクト産駒のシンハライト、ラベンダーヴァレイに、桜花賞5勝の武豊騎手が騎乗するレッドアヴァンセにもチャンスあり。

 笠松競馬場やシアター恵那では、土曜・日曜日にJARの馬券も販売しており、もちろん桜花賞や日本ダービーなどGTレースも楽しめますので、ぜひ利用してみてください。

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筆者プロフィール

【ハヤヒデ】
80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。