オグリの里

ラブミーチャン元気です

母親になったラブミーチャンと、今年3月に誕生し、すくすくと育つ次男
写真:母親になったラブミーチャンと、今年3月に誕生し、すくすくと育つ次男

 「ミーチャン、久しぶり」と声を掛けると、相変わらず、栗毛の馬体はピカピカに光っていた。「笠松の快速娘」としてファンを魅了し、2013年に引退したラブミーチャンが、北海道新ひだか町の谷岡牧場で元気に繁殖馬生活を送っている。昨春から順調に第1子、第2子を出産して子育てに励んでおり、この5月には第3子の受胎も確認された。今年で9歳になったが、繁殖馬としても成績優秀である。

写真:馬体がピカピカのラブミーチャンは、第3子の受胎も確認された

馬体がピカピカのラブミーチャンは、第3子の受胎も確認された

 ラブミーチャンは、笠松時代には柳江仁元調教師の管理で2歳から6歳までの4年余りを過ごした。全日本2歳優駿(JpnT・川崎)を浜口楠彦元騎手の好騎乗で優勝するなどダートグレード競走で5勝を挙げ、地方競馬のスプリント女王として君臨。NAR(地方競馬全国協会)の年度代表馬に2度輝いた。笠松競馬の経営が厳しい時代にも「看板娘」として、北海道から九州まで全国の競馬場を駆け抜けて地方競馬を盛り上げ、笠松所属馬の強さをファンにアピールした。

写真:放牧中、ぴったりと寄り添うラブミーチャン親子

放牧中、ぴったりと寄り添うラブミーチャン親子

 谷岡牧場では、競走馬としての過酷な厩舎生活から解放され、ストレスもたまらない悠々自適の繁殖馬生活を続けている。「生ミーチャン」との再会は、JBCスプリント(金沢)直前の追い切りで右前脚を骨折し、引退が決まった時以来だったが、お母さん馬としての優しさが馬体にも表情にもにじみ出ていた。第3子の受胎でおなか回りはふっくらと丸みを帯びており、当歳馬にぴったりと寄り添い、親子で牧草をおいしそうに食べる姿が愛らしい。夏場は夜間放牧も行われており、午前8時ごろから昼すぎまでは、厩舎に戻ってひと休みするなど、毎日をゆったりと過ごしている。

写真:昨年生まれた長男のラブミーボーイ

昨年生まれた長男のラブミーボーイ

 第1子、第2子はいずれも牡馬で、父はゴールドアリュール。昨年3月に生まれた長男の馬名は「ラブミーボーイ」で、来年夏以降の中央出走を目指して、基礎体力づくりに励んでいる。性格はおとなしい方だが、お母さん譲りの人懐こさで、すぐに寄ってくると柵をかじったりして、やんちゃな一面も見せていた。今年3月に誕生した次男も順調に成長しており、筋肉がムキムキのスプリンタータイプ。放牧中はミーチャンのそばから離れず、いつも一緒に過ごしている。中央入りを目指して、秋には日高育成牧場に移る予定という。

 代表の谷岡康成さんによると、ラブミーチャンの馬主でDr.コパの名で知られる小林祥晃さんも2、3カ月に一度はミーチャン親子に会いに来るという。オーナーとして競馬界で成功に導いてくれた馬でもあり、谷岡さんは「そりゃ、愛着があるでしょう。競走生活が長く、目の前で(大きなレースで)優勝する姿を見ているからね。子どもたちもお母さんのように走る気が出てくればいいが。(ゴールドアリュール産駒でもあり)2頭ともダートの短距離向きかな」と期待を寄せている。

 今年4月の種付けでは、コパさんの持ち馬で高松宮記念を制したGT馬コパノリチャード(6歳)の子の受胎も確認された。順調なら来年3月中旬には第3子として出産予定。父親も先行力に優れていただけに、芝のレースでも活躍が期待できそうだ。ミーチャンの子どもたちがたくましく育ち、中央でも地方でもいいから無事にデビュー戦を迎えて、ファンの前で母親譲りのスピードと雄姿を見せてくれる日が待ち遠しい。

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コメント一覧

ミーちゃん大好き / 2016.8.1
 岐阜新聞様ありがとうございます。
感激です!!またミーちゃんの近況をこのコラムにアップしていただければなと思います。ミーちゃん幸せだね。長生きしてね。

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