オグリの里

キャップの孫、来春誕生へ

ミンナノアイドルが受胎
写真:オグリキャップ最後の産駒ミンナノアイドルと、管理する佐藤信広さん

オグリキャップ最後の産駒ミンナノアイドルと、管理する佐藤信広さん

 華麗なるオグリ一族の血は絶やさない−。オグリキャップ最後の産駒ミンナノアイドル(牝9歳、芦毛)が、今年6月に受胎していることが確認された。順調なら、キャップの孫として来春誕生する予定だ。ミンナノアイドルの子としては、中央で現在活躍中のストリートキャップ(牡4歳、芦毛)が2012年に誕生して以来で、ファン待望の1頭となりそうだ。

 ミンナノアイドルは、北海道新冠町の佐藤牧場で繁殖牝馬として管理されている。現役時代は中央で1戦のみだったが、キャップの血を残していける母馬として、関係者やファンの期待は大きい。しかし、ストリートキャップを出産した後は、4年間も子宝に恵まれていない。昨年はゴールドアリュールの子を受胎し、ストリートキャップの全弟が誕生する予定だったが、残念ながら死産だった。今年6月7日、再びゴールドアリュールの種付けが行われ、受胎が確認された。出産予定日は来年5月7日だ。

写真:受胎したミンナノアイドル。キャップの孫の誕生が期待されている

受胎したミンナノアイドル。キャップの孫の誕生が期待されている

 生産者の佐藤信広さんは、オグリキャップの大ファンでもあり、「オグリの血をつないでいきたい」と、ミンナノアイドルを引き取り、繁殖に力を注いできた。「キャップの血を受け継ぐストリートキャップは、笠松競馬にとっても大きな財産。ミンナノアイドルが受胎したことで、ぜひとも、キャップの新しい孫を見せてあげたい。牡馬でも牝馬でもいいから」と来春の無事出産を願っている。「ここ4年間繁殖がなくて、採算を考えたら厳しいことですが、生産者の一人として、血を受け継ぐ責任を果たしていきたい」と、最後の産駒ミンナノアイドルの繁殖が生きがいにもなっているようだ。

 キャップの初代馬主だった小栗孝一さんの長女勝代さんも家族らと佐藤牧場を訪れ、「ファンのためにも、皆さんの力で、キャップの血を脈々と受け継いでいければいい。まさにこのミンナノアイドルに期待したいですね」と、熱い思いをキャップの子に託していた。

 長男のストリートキャップは、キャップの孫としてファンが多い馬で、デビュー戦を勝つなど中央では3勝。3歳時には、笠松出身の柴山雄一騎手が騎乗して500万下のレースを快勝している。まだ4歳で、馬名の通り「オグリの道を受け継ぐ者」として活躍が期待されている。佐藤さんは「故障もなく、タフな馬。オグリの血が強く出ていて芝で走る。展開は中団からやや前がいいかな」と、今後の成長を楽しみにしている。

写真:来場者に囲まれたミンナノアイドル

来場者に囲まれたミンナノアイドル

 牧場スタッフの愛情に包まれて、キャップの孫の出産を目指しているミンナノアイドル。右前脚をかきながら、訪れたファンに優しいまなざしを向けていた。勝代さんらは「父のキャップに目が似ている。本当に『みんなのアイドル』ですね」と、顔を近づけるなどしてかわいがっていた。日本ダービーで5着、フェブラリーSを制覇した父ゴールドアリュールの良血が開花すれば、スター街道も夢ではない。無事出産して順調に育てば、デビューは3年後となる。

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筆者プロフィール

【ハヤヒデ】
80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。