オグリの里

西日本ダービー、JBCに笠松からも挑戦

写真:ファンと交流する佐藤友則騎手。笠松在籍馬で、西日本ダービーとJBCにも挑戦する

ファンと交流する佐藤友則騎手。笠松在籍馬で、西日本ダービーとJBCにも挑戦する

 地方競馬ファンにとっては興味深いレースが新設された。第1回「西日本ダービー」(3歳、ダート1870メートル、1着賞金500万円)で、11月2日に園田競馬場で開催される。岐阜、愛知、石川、兵庫、高知、佐賀の西日本地区6県交流の重賞競走である。楽天競馬杯として実施され、馬券販売好調なネット時代を反映したレースといえる。4年後の2020年には笠松競馬場でも開催される。

 ダービーといえば、地方でも中央でも初夏を彩る最高峰のレースのイメージが強かったが、西日本ダービーは「JBC競走」と連動する形で、秋の行楽シーズンに開催され、地方競馬全体を盛り上げてくれそうだ。

 西日本ダービーへの出走条件は「所属する競馬場で初出走し、転出実績がない成績優秀な3歳馬」となっており、地元の生え抜き馬が目標にできるレースとなる。近年は、笠松などでデビュー勝ちを収めても、オーナーサイドが「これは走りそうだな」と思えば、賞金が高い南関東などへ移籍させるケースも目立っている。地元のファン心理としては、かつてのラブミーチャンのように、笠松在籍馬として全国交流重賞で活躍する姿が見たいものである。そういった意味からも、今回の西日本ダービー創設は地方在籍馬の育成につながり、厩舎関係者の活力を生み、地元ファンにとっても喜ばしいことである。

 第1回開催地の園田はフルゲート12頭で、笠松からはリーディングトップの佐藤友則騎手が騎乗するハイジャ(井上孝彦厩舎)と、メディタレーニアン(笹野博司厩舎)の2頭が出走する。補欠馬は全6頭のうち、笠松からセブンサムライなど5頭も登録され、現場の意欲が感じられる。東海ダービー馬のカツゲキキトキトにも参戦してほしかったが、笠松でデビュー後に名古屋へ移籍しており、出走しない。

写真:2011年のJBCスプリントに挑んだラブミーチャン(左)は、地方馬最先着の4着と健闘した(笠松競馬提供)

2011年のJBCスプリントに挑んだラブミーチャン(左)は、地方馬最先着の4着と健闘した(笠松競馬提供)

 地方・中央の統一GTが1日3レース実施される「JBC競走」は地方競馬最大の祭典で、11月3日に川崎競馬場で開催される。クラシック、スプリント、レディスクラシックの3レースで、2011年(大井)には笠松からラブミーチャンがスプリントに挑戦。最後の直線で先頭に立ち、ゴール前では中央勢に屈したが、地方馬最先着の4着と健闘した。今年は、笠松からタッチデュール(佐藤友則騎手)がクラシックに挑戦。オグリ一族のオグリタイム(北海道)はスプリントに参戦する。

 JBC競走は今年で16回目を迎え、これまで南関東を中心に全国で熱戦を繰り広げてきた。全国持ち回り開催が理想とされ、東海・北陸地区でも名古屋で2回、金沢で1回開かれているが、笠松ではまだ開催されていない。現時点では「夢のまた夢」とも思える笠松でのJBC開催ではあるが、今後、収益力アップとともに地元の熱意が高まり、施設面、交通手段などの条件を整えて手を挙げれば、いつか笠松での開催が実現できるのではないか。

 笠松のフルゲートは10頭で、12〜16頭が出走可能な他の競馬場よりも少なく、JBC開催へのネックとなっているように思われるが、かつてはオグリキャップ記念と全日本サラブレッドカップ(現・笠松グランプリ)がダートグレード競走として開催されていた。3年前には金沢でJBCが実施され、入場者約1万2500人、馬券販売額約25億円を記録し、集客や収益面でも大成功を収めたように、全国のファンの注目を集めるビッグレース開催への気運が少しずつ高まっていくことを期待したい。

 秋の天皇賞は、昨年の安田記念とマイルCSを制覇し、安定感抜群のモーリスが軸。前走・毎日王冠組が10年連続で連対を果たしているレース。毎日王冠勝ち馬のルージュバックと3着のヒストリカルが有力で、5着ステファノスと8着ロゴタイプも要注意。海外GT2勝馬で世界が注目するエイシンヒカリは、武豊騎手の手綱で最内から逃げ切りを狙う。

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