オグリの里

「友則スマイル」今年も

写真:新春シリーズで9勝を挙げ、今年もリーディングを目指す佐藤友則騎手

新春シリーズで9勝を挙げ、今年もリーディングを目指す佐藤友則騎手

 笠松競馬の新春シリーズが9日から5日間開催され、穏やかな日差しと華やかなムードに包まれて、まずまずのにぎわいを見せた。レースでは波乱もあって、3連単で10万円超の馬券が3回も出た。

 昨年141勝を挙げて、宣言通りに初めてのリーディングに輝いた佐藤友則騎手が、初日には、めいほう杯をハイジャ(牡4歳)で差し切るなど1日3勝を飾り、好スタートを切った。4日目には今年の初重賞・白銀争覇を、園田のランドクイーン(牝7歳)で制覇し、「笠松のエース・佐藤」を印象づけた。

 今年、早くも9勝を挙げて開催トップに立った佐藤騎手。「1年間、けがなく過ごして、連続リーディングを目指します。10年でも続けたいです」と意気盛ん。2017年ということで「170勝」を目標に、笠松の最多勝利記録の更新も狙ってほしい。

写真:ファンとの交流でも友則スマイルがはじけた

ファンとの交流でも友則スマイルがはじけた

 ウイナーズサークルの勝利インタビューでは、今年も「友則スマイル」がはじけ、ファンへのサインに気持ち良さそうに応じていた。初日の抽選会で佐藤騎手のサイン入りゴーグルをゲットしたファンもいて、大盛り上がり。今年も「笠松の顔」として、全国のファンの注目を浴びて、中央の大きなレースでも活躍が期待される。

 14、15年に連続リーディングを獲得し、今年は巻き返しを期す吉井友彦騎手。リーディング争いの常連で、ベテランの東川公則騎手や向山牧騎手も存在感を示しており、笠松のトップジョッキーたちの熱いバトル、心意気をファンに見せてほしい。

写真:笠松では、愛知、大井、金沢など各地のジョッキーも腕を競っている

笠松では、愛知、大井、金沢など各地のジョッキーも腕を競っている

 今開催、期間限定騎乗の若手騎手の活躍も目立ち、レースに活気が感じられた。新年早々の第1レースを勝ったのは、大井の21歳・高橋昭平騎手で、昨年9月末から笠松で騎乗(期間延長)している。第3レースでは門別の19歳・水野翔(かける)騎手が勝利。2カ月間の騎乗を終えてお別れとなったが、今開催4勝を含め計11勝をマークする活躍を見せた。笠松で学んだ騎乗技術を今後に生かしてほしい。このほか、岩手の23歳・菅原辰徳騎手も笠松での1カ月間の期間限定騎乗で腕を磨く。

 今年4月からは、全国の地方競馬場を舞台に、地方、中央所属の見習騎手による「ヤングジョッキーシリーズ」が新たに開催される。騎乗機会が少ない若手騎手にとってはモチベーションも上がることだろう。予選となるトライアルラウンドでは、笠松や名古屋など地方競馬11場で、地方と中央の若手騎手5、6人がそれぞれ出場する。12月のファイナルでは大井(27日)、中山(28日)で2戦ずつを行って優勝者を決める。

 参加基準など詳細は未発表だが、見習騎手とは、笠松の場合、免許取得から3年未満、あるいは80勝未満の減量騎手が対象か。笠松の若手といっても、生え抜きの20代は28歳の森島貴之騎手ただ1人。今年4月には、笠松でも10代の新人騎手がデビューする予定で、大きく羽ばたいてほしいものだ。

 金沢からは今冬も多くの人馬が笠松、名古屋入りした。笠松では、昨年のラブミーチャン記念をヤマミダンスで制覇した青柳正義騎手をはじめ、沖静男騎手、栗原大河騎手の3人と競走馬約30頭が2月末まで地元勢と火花を散らす。金沢との交流を通して、笠松の騎手、馬不足も一時的に解消され、5日間連続の開催が可能となった。金沢のファンも笠松でのレースに熱視線を注いでおり、より引き締まった好レースが連日繰り広げられた。

写真:笠松競馬場内の飲食店では、来場者が「当りもち」などを買い求めていた

笠松競馬場内の飲食店では、来場者が「当りもち」などを買い求めていた

 新春シリーズの初日には、2000人近くが笠松競馬場に来場し、若者や家族連れの姿も目立った。所属騎手のオリジナル年賀状のプレゼントをはじめ、騎手のサイン入りゴーグルや色紙が当たるガラポン抽選会もあり、多くのファンが列をつくった。場内の飲食店前は、「おいしそう」と、焼きそば、串カツや「当りもち」などを買い求める人でにぎわっていた。

 場内の一角にある「勝運稲荷」で、馬券が当たるように祈ってみたが、さい銭が少なかったせいか、帰る頃にはお寒い結果に…。レース前には、必勝祈願で訪れるファンの姿も多いとか。有馬記念を2度制覇した笠松育ちの出世馬にあやかろうと、「パワースポット」でもあるオグリキャップ記念像前では、多くのファンの姿が見られた。

 笠松競馬の次回開催は23日から5日間。26日には、かつてオグリキャップやラブミーチャンも優勝した、3歳馬の重賞レース「ゴールドジュニア」が開催される。冬本番を迎えて、競馬場では凍結防止剤をまいて走路の確保に努めている。

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筆者プロフィール

【ハヤヒデ】
80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。