オグリの里

ドリームズライン2冠

写真:東海ダービーを制覇したドリームズライン

東海ダービーを制覇したドリームズライン

 今年も強かった地元の名古屋勢。7年ぶり制覇に届かなかった笠松勢は、来年こそ。

 第47回東海ダービー(SPT、1900メートル)を勝ったのは単勝1番人気のドリームズライン(名古屋)だった。レース中盤からロングスパートを決めて、駿蹄賞に続いて2冠。大畑雅章騎手は昨年のカツゲキキトキトに続く2連覇を達成。川西毅調教師は東海ダービー5勝目となった。

 笠松勢はグレイトデピュティ(島崎和也騎手)の4着が最高。駿蹄賞2着のマルヨアキト (佐藤友則騎手)が5着で、3番人気のアペリラルビー(向山牧騎手)は6着に終わった。吉井友彦騎手のサザンオールスター(名古屋)が末脚を伸ばして3着に食い込んだ。

写真:カラ馬となったカツゲキマドンナに続いて、先行するグレイトデピュティ(島崎和也騎手)、マルヨアキト(佐藤友則騎手)ら笠松勢

カラ馬となったカツゲキマドンナに続いて、先行するグレイトデピュティ(島崎和也騎手)、マルヨアキト(佐藤友則騎手)ら笠松勢

 レースは、カツゲキマドンナがスタート直後につまずき、木之前葵騎手が前のめりに落馬。場内から悲鳴が上がり、波乱含みとなった。グレイトデピュテイ、マルヨアキトの笠松勢が1、2番手を先行。「カラ馬」となったカツゲキマドンナが最内に切れ込んで、1周目スタンド前ではスローペースで他馬を先導する展開。

 勝ったドリームズラインは後方からだったが、抑え切れない手応えで1〜2コーナーを一気に進出。3コーナー手前で先頭を奪うと、並びかけてきたサンタンパ(岡部誠騎手)の猛追を振り切って、2馬身半差でゴールした。終わってみれば本命サイドの堅い決着で、やはり名古屋はあまり荒れないようだ。

 2冠に輝いた大畑騎手と川西調教師が、ドリームズラインでの会心のレースを振り返った。

写真:ドリームズラインで2冠に輝き、喜びの大畑雅章騎手(右端)ら関係者

ドリームズラインで2冠に輝き、喜びの大畑雅章騎手(右端)ら関係者

 大畑騎手 「ペースが遅くて、早めに行った。3コーナーからサンタンパと2頭で抜け出して『これは負けられない』と思った。一瞬前に出られたが、直線を向いて追ったら『ああ、勝つなあ』と。この馬のいいところは長くいい脚を使えることで、全国を狙える馬。重賞戦線で連勝を伸ばしていきたい」

 川西調教師 「パドックの気配、返し馬から絶好の出来で自信があった。後ろ脚がしっかりしストライドが大きい馬で、外を回しても大丈夫だと。(大畑騎手の)乗り方は理想的で、この勝利は一点の曇りもなく、満足できた」

写真:東海ダービーを制覇した大畑雅章騎手(左)と川西毅調教師

東海ダービーを制覇した大畑雅章騎手(左)と川西毅調教師

 大畑騎手 「(東海ダービー連覇で)昨年はカツゲキキトキトで99%勝てると思った。今年は抜けた存在がいなかったが、(笑いながら)まあ98%?ぐらい勝つかと…」

 川西調教師 「もっと良くなる馬。距離は長い方がいいが、ジャパンダートダービー(大井)ではなく、今年の最大目標は水沢のダービーグランプリ(11月)を勝つこと。馬の様子を見ながらになるが、(登録してある18日の)高知優駿も勝ちたい。ダービーはいっぱい制してきたが、(次の期待馬で)来年もまた東海ダービーを勝たせます」

 サザンオールスターで3着に追い上げた笠松・吉井騎手は「見た目以上に力がある。ゲートが悪くて出遅れたのは想定内で(最後は)いい脚を使ってくれた。2コーナーではドリームズラインに付いていかず、脚をためていこうと。1900メートルの距離でも持ったのは収穫で、秋に岐阜金賞でやり返します」と意欲。

 東海公営の3歳ロードは駿蹄賞、東海ダービー、岐阜金賞が3冠レース。達成馬は笠松のイズミダッパー(1980年)、サブリナチェリー(93年)、名古屋のゴールドレット(82年)の3頭のみ。昨年のカツゲキキトキトは岐阜金賞に参戦しなかったが、ドリームズラインには今秋、24年ぶりの「東海3冠」に挑んでほしい。

 園田・のじぎく賞制覇で期待された笠松・アペリラルビーは4番手からレースを進めたが、最後の直線で伸び切れなかった。次走は高知優駿にも登録されており、マルヨアキトとともに出走がかなえば、打倒ドリームズラインへ巻き返しを狙う。

写真:マルヨアキトで東海ダービー5着だった佐藤友則騎手。スーパージョッキーズトライアルでは4位と好位置につけた

マルヨアキトで東海ダービー5着だった佐藤友則騎手。スーパージョッキーズトライアルでは4位と好位置につけた

 「ワールドオールスタージョッキーズ」(8月・札幌)の地方代表切符(1枚)を懸けた「スーパージョッキーズトライアル」が盛岡で開催され、佐藤友則騎手が参戦。総合4位で第2ステージ(22日・園田)進出を決めた。第1戦12着と出遅れたが、第2戦では13番人気の馬で3着に食い込み、存在感を示した。

「ヤングジョッキーズシリーズ」の西日本地区トライアルラウンドは名古屋で行われ、加藤聡一騎手(名古屋)が1着と8着、栗原大河騎手(金沢)が2着と3着だった。第3戦を終えて、笠松の渡辺竜也騎手が19ポイントで地方勢のトップをキープ。加藤騎手が13.75ポイントで2位、栗原騎手は13.17ポイントで3位。渡辺騎手は東日本地区、JRA勢を含めた全体でも、富田暁騎手(JRA)と並んでトップを快走。このまま、金沢(8月22日)でも好走して、年末の大井、東京競馬場でのファイナルラウンド進出を決めたい。

 笠松のエース・佐藤騎手とルーキー・渡辺騎手。ともに全国の夢舞台で大きく羽ばたいて、将来のダービージョッキーを目指してほしい。

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筆者プロフィール

【ハヤヒデ】
80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。