岐阜酒好物語

日本のクラフトジン

写真:日本のクラフトジン「季の美_KINOBI」

日本のクラフトジン「季の美_KINOBI」

 数年前から、海外から輸入されたクラフトジンが見受けられるようになり、今年に入って静かなブームとなりつつあります。近年になり、ボタニカルという言葉を耳にすると思いますが、植物の風味で味、香り付けされたお酒なのです。

 「クラフトジンって何?」と思う方も多いので、簡単に説明すると、少量生産かつ、こだわりを持って造られたお酒で、地ビール(クラフトビール)を想像していただけると、雰囲気がつかめると思います。

 通常のジンは、大量生産が可能な連続式蒸留機で造られるのですが、クラフトジンは、手間のかかる単式蒸留器が使われます。つまりウイスキーのシングルモルトの蒸留の仕方と同じということです。単式蒸留のメリットは、素材の味や風味が損なわれず製造ができるという部分です。

 クラフトジンには、基本となるアルコールにする穀物類に定義などはありません。生産するにあたり、地元の特色を出して造れたりしています。

 そんな中、日本初となるクラフトジン専門の蒸留所が、2016年に京都で誕生しました。社名はストレートに「京都蒸溜所」となっております。その蒸溜所から送り出されたクラフトジンの名前は、「季の美 KINOBI」といいます。

 お米から造られた蒸溜酒と京都伏見の名水がベースとなり、ジンには必須のジュニパーベリーが入り、京都の玉露、柚子(ユズ)、檜(ヒノキ)、山椒(サンショウ)、レモンピール、生姜(ショウガ)など、11種類の香味で仕上げられています。

写真:京都の玉露など11種の香味で仕上げ

京都の玉露など11種の香味で仕上げ

 アルコール度数は45度ですが、喉に引っかかる感じもなく、米特有の柔らかな飲み口と甘味を感じ、絶妙なバランスの香りが、心地よい余韻で残ります。

 宮下酒造からも、クラフトジン岡山というお酒が販売されております。こちらも単式蒸留器で米から造るスピリッツをベースに11種類の香味植物をフレーバードし、さらに、国内初となる、樫(カシ)の空き樽(だる)に入れて熟成させて造っており、黄金色をしたクラフトジンを発売しています。

 海外では、クラフトジン愛好家の協会などもあり、今後、伸びてきそうなお酒の世界を、早めにたしなんでみてはいかがでしょうか。

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