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県、御嵩町、事業者の代表がカメラの前で握手を交わした。産廃処分場建設計画の表明から17年、住民投票で反対の民意が示されて11年の道のりだった。御嵩町産廃問題は一昨日、処分場計画が撤回されて全面和解した。
▼計画地だった御嵩町小和沢地区は木曽川・丸山ダム下流左岸の山あい。町は1995年に処分場計画を受け入れたが、直後に就任した柳川喜郎前町長が慎重姿勢をとり、97年に建設の是非をめぐる全国初の住民投票が行われ、建設反対の民意が示された。
▼産業廃棄物という現代社会の副産物を木曽川流域に受け入れることの是非を住民自身が判断した。反対運動と古里の緑を守る活動は全国の関心の的になった。
▼「御嵩」がさらに注目を集めたのは政治に対する暴力だった。慎重姿勢を貫いた柳川前町長が96年に2人組の暴漢に襲われ重傷を負ったが、その姿勢は暴力にも屈しなかった。
▼和解は昨年末の三者会談で事実上は決着していた。建設撤回が決まったこの日は、計画地の跡地利用も三者で協議することで合意した。これまでの古田知事、渡辺町長、寿和工業の清水社長の努力は大きい。産廃は今も全国各地で課題となっているが「御嵩」は民意反映の道筋も示した。
▼桜前線が流域をさかのぼり始めた。対岸の八百津町には、先の大戦で多くのユダヤ人を救った故杉原千畝氏を顕彰する人道の丘公園もある。記念の地域が新たに加わった。
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