分水嶺
2012年 3月20日(火)
きょうは春分。桜はまだ早いが、菜の花前線は川沿いに日々上昇中。祝日なので読者とともに川の遊覧を楽しもう。長良川なら、伊勢湾から稚鮎とともに遡上(そじょう)。 ▼長良川河口堰(ぜき)を上がれば、海津市の長良川大橋、南濃大橋をくぐり、羽島は大薮大橋、羽島大橋へ。海のように広かった河口も段々と狭くなってきた。岐阜市に入ると金華山を仰ぎ見ながら、計12の橋をくぐり抜ける。 ▼関の鮎之瀬橋を経て、美濃の赤い美濃橋は、国重文の吊(つ)り橋。流水が次第に澄み渡る。岩場が増え、瀬音が激しくなってきた。身体を奮い立たせて、瀬に挑み、渕でひと息入れて。やっと郡上まで上がってきた。 ▼稚鮎の川旅ならぬ、遊覧船による「木曽三川クルーズ」が先日行われた。国交省が観光運航の可能性を探ろうと実施した。観光クルーズなら東京・墨田川の運航が先輩格だ。 ▼勝鬨(かちどき)橋や永代橋、清洲橋など美しい歴史遺産の橋を仰ぎ見るのも楽しいが、両岸に緑も花もないのが寂しい。なお残念なのは碧(みどり)に輝かない都会の川面。一方で長良川も岐阜市から下流はとても清流とは言い難い。 ▼自然から頂く、碧輝く川面を下流域までリレーをしてつなぐのは流域住民の責任。遊覧船でも堤防沿いでもいい。川面を見て歩けば、清流とは川への愛着から生まれることを知る。 |






























