2007年12月03日 月曜日

Jへの夢、けん引の森山感慨深げ

カテゴリー: FC岐阜ニュース 09:00

試合後、サポーターの声援に応える森山泰行。J入りへの熱意がチームを動かした=浜川競技場 「(Jリーグを目指すと)言ってみるもの。言っていたら、夢がかなった」。岐阜からJリーグを目指すと宣言して入団し、「岐阜からJへ」の動きを急加速させた森山泰行(38)は、感慨深げな表情でこれまでの道のりを振り返った。試合終了の瞬間は「ほっとした」という森山。急成長するFC岐阜の中心でチーム内外の課題と向き合ってきた大黒柱が、まず第1の目標を達成した。

 森山は2004年12月、Jリーグ1部(J1)から数えると事実上“J5”に当たる「東海社会人リーグ2部」で戦うFC岐阜に入団。J1名古屋を引退したが「ふるさとの岐阜からJへ」を掲げ、現役復帰した。以降、チームは毎年の昇格を果たす躍進。隣県のJ1名古屋で活躍した強烈な求心力、カリスマ性でイレブンをけん引してきた。

 「岐阜からJリーグを目指すというのを、(できないと)笑う人もいたかもしれない。だけど『子どもたちに夢を』の軸からずれなかったから達成できた」と森山。FC岐阜は今季、一時は7位に低迷し、試合後は容赦ないブーイングにさらされた。「今年が一番つらかった」という全34試合は激戦の連続。そんな中でも森山は夢を見失わず、チーム内外に「同じ方向(夢)を向いていこう」と最前線で語り続けた。

 これまでの3年間を「こんなに最短で行けるとは思ってなかった」と振り返る森山。「チームが上を目指すことで、子どもたちに夢を持ってもらいたい」。県初のプロスポーツチーム誕生に向け奔走した森山自身の“夢”がまた一つ、現実になろうとしている。

(写真)試合後、サポーターの声援に応える森山泰行。J入りへの熱意がチームを動かした=浜川競技場

厳しい道のり克服したFC岐阜

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 FC岐阜が激戦を乗り越え、JFL初シーズンでしっかりと結果を出した。選手兼コーチの森山泰行が「(リーグ戦特有の)調子の波があって、モチベーションを上げても結果がついてこなかったり。苦しい戦いが続いた」と振り返る今季。最後は自力で「JFL4位以内」をたぐり寄せたが、道のりは決して平たんではなかった。

 昨季王者のホンダFC(静岡)にアウエーで勝利して開幕5連勝と、最高のスタートを切った今季。前期戦17試合は11勝3敗3引き分け(勝ち点36)の3位で、勝ち点で下位チームを大きく突き放して折り返した。

 しかし後期戦は耐える試合が増えた。後期だけでは6勝5敗6引き分け(同24)と結果が付いてこず、一時は7位まで順位が転落。「ベテランの選手や監督、チーム一丸となって乗り切れた」と、全試合フル出場のGK日野優に次ぐ出場時間を記録したFW片桐。松永監督は「辛抱強く戦ってきたことが、こういう結果につながった」とイレブンをたたえた。

 Jリーグ入りを目指す準加盟クラブの栃木SC(栃木)、ガイナーレ鳥取(鳥取)は4位以内を逃すなど、「社会人リーグトップのJFLは厳しく、簡単には勝てなかった」(北村隆二主将)という波瀾(はらん)万丈の今シーズン。松永監督は「(FC岐阜は)経験を積んだ選手が多く、勝負どころで力を発揮してくれた。3位は理想的」と総括した。

(C) 岐阜新聞社