選手補強・資金集めに力 今西GM語る
Jリーグへの新規参入が決まったFC岐阜。来季はチーム強化とクラブ組織の整備を進めながら、全15チームとなったJリーグ2部(J2)でJ1昇格に向け、新たな戦いに臨む。県初のプロスポーツチームとなる「FC岐阜」は今後、どのようなクラブに成長していくのか。そのかじ取り役となる岐阜フットボールクラブの今西和男ゼネラルマネジャー(GM)が、目指すクラブ像について思いを語った。
―FC岐阜が掲げる地域密着の達成度は。
「まだ実現に向けた行動が伴っていない。要請があったときに岐阜市近郊を中心にやっているだけだ。クラブは地域密着活動が十分にできるほど、会社としての機能を果たしていない。営業や広報、総務などそれぞれの分野のエキスパートが必要だが、お金がないので雇えなかった。今後、一番に優先するのはお金を集めること。J入りしたら資金面で協力するという企業はあるので、前向きにとらえている」
―チームの躍進に、運営は追いついているか。
「チームは経営基盤が弱く、クラブの優先順位を考えた経営をしていない中でJリーグを目指してきた。その割には頑張ってきたし、誰の責任でもない。助けになったのは、自治体の支援表明だった。(8月末の予備審査時にJに表明した)古田肇知事の熱意は非常に大きかった。あれでJリーグの反応も良くなった」
―強化については。
「今のFC岐阜で、J2で通用する選手は5人いるかいないかだ。特徴ある選手を育成、補強したいが、そこは私のGMとしてのキャリアや人脈、腕の見せどころ。まずは、しっかりとしたカウンター攻撃ができるチームにしたい」
―松永英機監督の続投を決めているが。
「彼はJ2時代の甲府でチームの基盤をつくり、若手の育成やJ2のレベルに応じたチームづくりに関して高い能力を持っている。彼の分析力や実績を信じているし、適任だと思う」
―来季の展望は。
「観客を増やすのはもちろんだが、背伸びした経営はできない。まず地域に根ざした活動をして、スポーツ文化を広げることが大切だ。今は、FC岐阜という種をまいて、少しずつ水をやる人が増えてきている段階。まだ芽は出ていない。地域コミュニティーが残る岐阜は、草の根の活動が広がりやすく、クラブが大きく成長する要素はある。『岐阜が活力あるまちに変わる』という確信はある」

