J2の1巡目を5勝7敗2引き分けで終えたFC岐阜。惜しい試合を落としたという課題は残るものの、今季からJ2に参入したチームとしては、強豪相手におおむね結果は出している。特に、J2トップクラスの総得点「23」をたたき出した得点力が光った。
得点力は、J2アシスト王のFW片桐淳至の存在が大きかった。片桐と、チーム内得点王のFW片山真人の2トップ、さらにはMF高木和正やMF梅田高志らで得点を重ねた。相手ゴール前までシンプルに展開するプレーの統一感や、積極的にシュートを狙う姿勢の浸透は目を見張り、どの相手チームもFC岐阜の得点力を警戒した。
課題は失点の多さ。これは全体の守備意識が低いのではなく、自陣ゴール前でのプレーや、球際の当たりを修正すれば抑えられるレベル。好守からのショートカウンターで得点を狙う展開は大きな武器となっており、攻守のバランスを保ちながら失点を減らす工夫が2巡目以降は必要となってくる。
また、試合によっては一瞬のすきを突かれて敗れるなど「メンタリティーのタフさ、厳しさがなかった」(松永英機監督)という弱点もあった。順位では大きく上回っていながら、愛媛、草津には敗れたほか、横浜FCには終了間際に勝ち越された。ホーム試合で1勝5敗1引き分けだった点は、観客の伸び悩みと無関係ではないだろう。
厳しい統制と、相手チームの細やかな分析、対応策をチームに浸透させている松永監督の功績は大きい。逆に、相手チームの「FC岐阜対応策」の精度が高まってくる2巡目からの戦い方に、“Jリーグ1年生”の真価が問われることとなる。