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2007年12月04日 火曜日

【コラム】県民が握る舵(かじ)

カテゴリー: 番記者ブログ 18:13

写真1 ピッチサイドで試合写真を撮りながら、ブログの速報を携帯電話で更新。そして原稿が書けるよう試合展開をメモ。2年間、取材し続けたチームがJFL最後の試合を戦っているというのに、あっという間の90分だった。12月2日・第9回日本フットボールリーグ最終節、FC岐阜×アルテ高崎。いつものメンバーがゴールを目指してボールを追い、いつものメンバーが自陣ゴールを死守して2ー0。いつものアウエー戦のように慌ただしく前後半がすぎる間に、チームは夢をかなえていた。

出会いは岐阜市薮田の体育館「岐阜アリーナ」。06シーズン前の合同自主トレだった。中学生のころに瑞穂競技場で見た森山以外の選手は、見たこともないチーム。とりあえず森山の写真をぱっと撮って、「トレーニング開始」みたいな原稿を書いて終わり。それが2年たったらどうだ。夢をかなえる瞬間を共有できた。

ずっと「一度、書いてみたいな」と思っていた原稿がある。勝利に導いた得点者をたたえるのではく、チームが抱える課題を厳しく指摘するのでもなく、ただ「このチームのすべてを言い表した原稿」。新聞の見出しやレイアウトを考えるのは整理記者というが、アルテ高崎戦について自分が書いた原稿を読んだ整理記者は「緑の援軍後押し 持ち味存分」という見出しを付けてくれ、写真には得点者ではない森山を使ってくれた。

翌3日、Jリーグ臨時理事会が開かれた運命の日もやはり、慌ただしくすぎた。深夜に刷り上がった1面のゲラ刷り。自分が書いた解説記事には「県民とともに飛躍を」との見出しがついた。社会面に書いた原稿には「起こすぞ岐阜旋風」。パソコン内を検索すると、これまで私がFC岐阜について書いた原稿ファイルは、1000を超えるようだ。自主トレ原稿についた見出しが何だったかは思い出せないが、この2日間に書いた原稿に付く3本の見出しは、決して忘れられないだろう。

FC岐阜はどんなチームになるべきなのか。紙面ではいろいろ書いてきたが、実は「そんなもの、分からん」とも思っている。ただ「声援に励まされた選手が持ち味を出して戦い、その姿が県民に活力を与え、全国に岐阜の名をとどろかせてほしい」とは思う。あえて注文をつけるなら、そんな思いを持つ人が1人でも増えてほしい。ついにJリーグチーム「FC岐阜」は誕生した。あとは、その財産の浮沈に一喜一憂しながら、地域がはぐくむだけである。

※当ブログの閲覧、ありがとうございました。チームは悲願のJ入りを果たし、今季の日程はすべて終了しています。選手の更改情報が入った場合などに速報することもありますが、ブログの更新は一時休止します。

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