Jへの夢、けん引の森山感慨深げ
「(Jリーグを目指すと)言ってみるもの。言っていたら、夢がかなった」。岐阜からJリーグを目指すと宣言して入団し、「岐阜からJへ」の動きを急加速させた森山泰行(38)は、感慨深げな表情でこれまでの道のりを振り返った。試合終了の瞬間は「ほっとした」という森山。急成長するFC岐阜の中心でチーム内外の課題と向き合ってきた大黒柱が、まず第1の目標を達成した。
森山は2004年12月、Jリーグ1部(J1)から数えると事実上“J5”に当たる「東海社会人リーグ2部」で戦うFC岐阜に入団。J1名古屋を引退したが「ふるさとの岐阜からJへ」を掲げ、現役復帰した。以降、チームは毎年の昇格を果たす躍進。隣県のJ1名古屋で活躍した強烈な求心力、カリスマ性でイレブンをけん引してきた。
「岐阜からJリーグを目指すというのを、(できないと)笑う人もいたかもしれない。だけど『子どもたちに夢を』の軸からずれなかったから達成できた」と森山。FC岐阜は今季、一時は7位に低迷し、試合後は容赦ないブーイングにさらされた。「今年が一番つらかった」という全34試合は激戦の連続。そんな中でも森山は夢を見失わず、チーム内外に「同じ方向(夢)を向いていこう」と最前線で語り続けた。
これまでの3年間を「こんなに最短で行けるとは思ってなかった」と振り返る森山。「チームが上を目指すことで、子どもたちに夢を持ってもらいたい」。県初のプロスポーツチーム誕生に向け奔走した森山自身の“夢”がまた一つ、現実になろうとしている。
(写真)試合後、サポーターの声援に応える森山泰行。J入りへの熱意がチームを動かした=浜川競技場

