激しい守備で苦しめる 攻撃の精度不足が課題
どんな要素が、FC岐阜の今後の戦いにおいて不可欠な鍵となるのか―。それを指し示したという点では、意義深い敗戦となっただろう。松永英機監督は「非常に力のあるチームと戦う中で、選手は気持ちが入っていた」「(守備は)自分たちの特徴を出せた」と言う。一方で、C大阪のクルピ監督の第一声も端的だ。「FC岐阜は、本当にハードなマークを90分間続け、最後の最後まであきらめないすばらしいチームだった」。
一瞬のマークミスが失点の原因。それ以外は、C大阪の攻撃をすべてしのぎ切った。FC岐阜は、後半24分から27分までのわずか3分間で、C大阪の5本のCKを浴びた。さらに、3人の外国人選手を擁するC大阪のタレント豊かな選手が組み立てる攻撃に、結局は翻弄(ろう)された。しかし、試合序盤のミス以外は失点ゼロ。クルピ監督も、「私たちが楽にボールを回せた瞬間がまったくなかったと言っていいほど、すばらしいディフェンスだった」
気持ちの入った激しいディフェンスは、脅威になりうる。J2では1年目のFC岐阜にとって、選手個々の力では今後の戦いでも相手チームの方が上かもしれない。しかし、わずかなミスさえ除けば、チームとして相手を0点に抑えることができるのだ。
今後の課題は明確だ。「攻撃で、相手のサイドを深くえぐることができなかった」と主将のDF小峯隆幸。MF梅田高志は「攻撃の精度を上げていくのが大事だと思う」。松永監督は「追い付くチャンスは、前半にも後半にもあった。チャンスをつくったという過程も含めると、攻撃の最終目的(シュート)まで至っている。これは成功だった」と強調した。

