一体誰が、こんな展開を予想しただろうか。劣勢のまま0―1で折り返した後半、一挙5得点で5―1の大逆転勝利。「まさかこういう結果になるとは思っていなかった。本当に選手たちはよくやってくれている」と松永英機監督。“得点ショー”のタクトを振った指揮官の表情から、珍しく笑顔がこぼれた。

 劣勢に耐える我慢強さや集中力、自分たちの持ち味を出し切る自信、点差を広げてもさらなる得点に向け挑戦する心…。Jリーグでの経験や、選手の技術では福岡の方に分があるかもしれないが、勝者に必要なメンタリティーはすべてFC岐阜の方が上だった。

 「大崩れしなくなってきた。辛抱するところは辛抱し、前に出るところは前に出ている」とは松永監督。劣勢の前半は「辛抱して」0―1にとどめ、勝ちに行く後半は「前に出て」5得点。「前後半で課題を修正して、集中を切らさず90分間を戦えるのはうち(FC岐阜)の一番の強み」と主将の小峯隆幸。これまでの7試合を通じて、チームの調子が後退したことは一度もない。着実に磨いてきた強みが、福岡戦でも通用した。

 練習の成果が発揮されている点も見逃せない。松永監督はどんな練習メニューでもプレーの締めくくりをシュートで終わることを強く求めており、福岡戦でも日ごろの習慣がピッチで表現されて相次ぐ「5点」につながった格好だ。

 短時間で大量得点を奪った結果や、強豪相手に3勝を挙げた戦績、さらにはJ2新規参入ながら上位に食い込む話題性で注目を浴びだしたFC岐阜。しかし、表面的な勝ち負けだけでなく、「チームとしての『統一感』ができてきた」(松永監督)という強さの本質が、最大の武器であると印象づけた得点ショーだった。

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