好機に決定弾出ず サイド攻撃は明るい兆しも
前向きに考えると、攻撃も守備も「あと一歩」だった。FC岐阜の松永英機監督が「あの1発(失点)でやられた印象は否めない。試合の入り方も、進め方も悪くなかった」と振り返った一方で、愛媛の望月一仁監督は「先に点を取るか、取られるか。そのぐらいの差だった。FC岐阜はいいチームになると思う」と話した。チームは決して後退している訳ではないのに、この日は不運にも勝ち点ゼロ。もどかしい敗戦だった。
前半8分。FC岐阜ボールのまま左サイドで密集ができた。FW小島宏美がするするとポジションを下げ、中盤の競り合いに加わる。ここからくさびとなるパスと、横にはたくパスのコンビネーションを展開し、小気味よく右サイドまで展開。練習から繰り返している動きで、相手ゴール前まで侵入した一例だ。
松永監督は「ベストを尽くしたけど、勝ち点に結び付かなかった。悔しいことではあるけど(トレーニングを)やり続ける。やっていることは、間違いではない」と断言。確かに、ゴールにつながれば賞賛されるような攻撃は随所に見られるようになってきた。広い視野で明快な攻撃を組み立てたMF藪田光教は「ちょっとずつでもよくなっていると思うので、これを続けていきたい」と語気を強める。
これで8試合連続で勝ち星なしと、まさに「生みの苦しみ」の真っただ中にいるFC岐阜。9月は強豪チームとの連戦が控える。松永監督は「1戦1戦、死に物ぐるいで戦っていく気持ちを前面に出していきたい」とチームの士気を代弁した。

