【今季注目の選手たち(2)】 MF永芳卓磨
◆司令塔、正確なキック
柔らかいボールタッチで試合を組み立てる。司令塔としての存在感が、大きくなってきた。
名古屋グランパスユースで育った。左足から繰り出される正確なキック。試合の流れを読む鋭い勘。その卓越したセンスは、若いうちから高いレベルの中でもまれ、磨かれてきた。
ユースからトップチームに昇進することはできなかったが、「すぐにJで通用するとは思っていなかった」と筑波大に進学。そこで、ひとつの出会いがあった。
昨年1月、元日本代表の風間八宏氏が監督に就任した。07年度、チームが関東1部リーグで10位と低迷、その再建を託されていた。「お前たちはサッカーをなめている」。監督から言われた一言が、今でも心に響いている。
「周りの環境のせいにして甘えている自分がいた。一人一人が、チームのために何ができるのか。サッカーに対して真摯(しんし)に向き合うようになった」
今年の全日本大学選手権では準優勝、個人としてポジション別の優秀選手にも選ばれた。「大学に進んで成長できたと思う」。プレーでも、精神面でもひと回り大きくなり、プロの道に進むことができたという実感がある。
入団会見で「支えてくれた人たちのおかげ。応援してくれる人たちのことを思って、チームの勝利を目指していきたい」と意欲をみせた。プロの舞台は、成長した自分を披露する場になる。

