【今季注目の選手たち(4)】 DF秋田英義
◆最年長、情熱は絶えず
今月22日。J1名古屋とのプレシーズンマッチで、15年ぶりにJ公式戦のピッチに立った。「すごくワクワクさせてもらいました」と、少年のような笑顔を見せた。
岡山県出身。名門・作陽高校から名古屋グランパスの門をくぐった。順風に見えたサッカー人生だったが、わずか2年で突然の「解雇」。「なぜ自分が…」。プロの厳しさを知った。
サラリーマンをしながら社会人チームなどを渡り、Jへの返り咲きを目指した。名古屋市の中央卸売市場で野菜や生魚を積み込む仕事をしたことも。早朝2時、3時に起きて働き、夕方からトレーニングに打ち込んだ。
苦しい生活が続いても、サッカーに対する情熱は消えなかった。支えになったのは、プロの世界で生き残っている同世代の選手たち。「自分と同じぐらいの年齢で活躍している選手を見ると、『自分も頑張らないと』と励みになった」
06年、JFLのFC刈谷に入団。名古屋時代にプレーした、当時の安原成泰監督から「また一緒にやろう」と誘われた。それまでの地域リーグからJFLの舞台に進み、「もう一度、Jに挑戦したい」という思いが強まった。
今季、ガイナーレ鳥取からFC岐阜に移籍。「言葉じゃ言い表せない感謝の気持ちがある」と、プロとしてピッチに立てる喜びを語る。今年で35歳。チーム最年長は、再びJリーガーとして歩み始めた。
(写真)ピッチを駆け回るDF秋田英義=北西部運動公園

