防戦一方、シュートわずか4本 ホームで気迫負け
<FC岐阜0―1鳥栖>
ピッチにはいくつも水たまりができていた。思うようにボールをコントロールできない環境の中、最後までリズムをつくり出せなかった。浮上のきっかけをつかみたかった岐阜が、ホームで雨に沈んだ。
前半からため息の漏れる展開が続いた。パスが途中で止まったり、スリップしたり。相手ボールを奪っても、攻撃につなげられず、シュートまで持ち込めなかった。
ボランチとして試合を組み立てようとしたMF永芳卓磨は「クリアなのか、トラップなのかはっきりしていなかった。結局、90分を通して問題を修正できなかった」と振り返る。
逆に、鳥栖はやろうとしていることがはっきりしていた気がする。3トップに変えて前線に人数を割き、DFラインの裏を狙ってけり込む。クリアされても、そのこぼれ球を拾ってまた次の攻撃へ。足元でつなごうとしていた岐阜とは対照的に、シンプルな戦い方だった。
岐阜は先月25日以来、引き分けには持ち込むものの、勝利から遠ざかっている。相手は勝ち点8で並んでいた鳥栖。しかも、ホーム戦。結果が求められていた試合のはずだ。にもかかわらず、シュート数は、鳥栖の16本に対し、岐阜はわずかに4本。これでは勝ち目はない。
試合後、松永英機監督は強い口調で言った。「後半開始早々に失点し、それを跳ね返すだけの気迫がなく、プレーがさえなかった。気迫という点で相手の方が上回っていた。気持ちを切り替えて戦っていく」。これでホーム3連敗。昨季のような「ホームで勝てない」という汚名だけは返上したい。

