駆け抜けた「J」2年目(2)~新人選手、試合重ね成長
J2を代表するストライカーたちに肩を並べ、大卒1年目のFW佐藤洸一が16得点を挙げ得点ランク9位タイにつけた。
「最初は控えにも入れなかった。試合で使ってもらえるようになって、徐々に結果を出せるようになった」と振り返る。
リーグ戦最終節の徳島戦で先発した5人は開幕当初、レギュラーでなかった選手たち。佐藤もその一人だった。
第1クールで、松永英機監督は新加入選手を積極的に起用した。選手の力を試すためだけではない。「個の成長がチームの成長につながる」。選手の競争心をあおった。
チームは普段からみっちり2~3時間練習。試合3日前のミーティングで相手チームの特徴をビデオで分析、2日前には自分たちの戦いを振り返る。「走る」「考える」の両面から、課題の克服にあたった。
それだけではない。練習後は、大卒選手が中心となって自主練習に取り組んできた。何ができていて、何が足らないのか。練習で監督があえて答えを指示せず、選手自身に問題点を探させることもあった。
「ツインタワー」の一角を担うFW西川優大は最初、厳しいマークにすぐボールを失っていた。「試合に出場し続けたことで、体の使い方やDFとの間合いを把握できるようになった」。不動の右サイドバックに定着したDF冨成慎司も「試合のたびに課題が見つかり、それを乗り越えようとしてきた」。
毎日の練習の積み重ねと、それをぶつける試合。サッカーと真摯(しんし)に向き合ってきた成果が、長いシーズンを終えた時、大きな差となって表れていた。シーズン途中の移籍も刺激になった。
ほかのチームだったらJリーガーになれなかったかも、という思いもある。若い選手たちはJの舞台に立てる喜びをかみしめ、貪欲(どんよく)に吸収していった。
(写真)第49節札幌戦でチームJ通算100ゴール目を挙げたFW佐藤洸一。シーズンを通して若手が成長した=11月22日、長良川競技場

