FC岐阜、赤字8000万円超 J1入り条件達成できず
J2のFC岐阜の2011年度の赤字額が約8000万~1億円に上ることが29日、分かった。昨年、初の単年度黒字化を達成したが、J1昇格に必要な2年連続黒字化が達成できなくなり、FC岐阜は昨年策定した「J1昇格に向けたクラブ環境整備3カ年計画」を断念した。今季の赤字化で、J1昇格前に解消しなければならない債務超過も約2億円に膨らむ見通しとなり、J1昇格へのハードルは極めて高くなった。
関係者によると、本年度のFC岐阜は、収入を6億1000万円と見込んで予算を組んだものの、実際の売り上げは4億6000万円程度にとどまる見通しとなった。入場料など興業収入の減少が予想以上に大きく、見込んでいた1億3000万円を大きく下回る5000万円となったことが響いた。
本年度は、収容人数3700人の長良川球技メドウから、ぎふ清流国体に向けた改修が終わった収容人数約2万人の長良川競技場に本拠地を戻したことで、1試合当たりの有料観客数を4000人に設定して約1億3000万円の興業収入を見込んだ。だが、チームの不振の影響で2000人前後にとどまった。
収入の柱の一つである広告料収入も目標に届かなかった。今季は年間数千万円といわれる有料胸スポンサーがつかなかったため、2億円の予算に対し、約3000万円不足する見通し。
一方、支出は経費削減を徹底して約5億3000万円に抑制。それでも収入減を補うことはできず、7月に今西和男社長が示した最終損益予測の3500万円を大きく上回る赤字額を出すことになった。
今西社長は「厳しい数字。ファンに喜んでもらうサッカーができず、観戦客の増員につなげられなかった」との見方を示し、クラブ関係者は「収入の見通しが甘かった」と来年度の予算圧縮もにおわせた。

