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2014年01月30日 木曜日

90分戦うチームに FC岐阜・ラモス監督インタビュー

カテゴリー: FC岐阜ニュース 11:10

FC “新生・岐阜フィーバー”はとどまる気配を知らない。その火付け役となっているのは、FC岐阜新監督のラモス瑠偉氏(56)。練習でも選手たちに交じりながら、選手たちのハートに火を付けようとしている。闘将に今年に懸ける意気込みや自身のサッカー観を語ってもらった。

 -新体制発足から1週間。チームの現状は。
 フィジカルメニューが多くて、まだチームをつくっているところ。ただ言えるのは期待してくださいということだけ。
 -東京V監督からビーチサッカー日本代表監督を経て7年ぶりのJリーグ指揮となる。
 ビーチサッカーも好きだったし、結果も残してきた。ただもう1度11人のサッカーに復帰したいと望んでいたところに、FC岐阜から声を掛けてもらった。
 -昨年のチームの印象は。
 去年は戦える選手が少なく、プロ意識が低いなと感じた。(22チーム中21位というのは)当然の結果だった。サポーターやフロント、スポンサーに対する恩返しの思いが伝わってこなかった。一生懸命戦う姿勢が見られなかった。
 -2014年、どんなチームをつくるか。
 90分戦えて、簡単に負けない、相手にリスペクトされるようなチームにしたい。具体的には、負けていても最後までゴールを狙いにいくチーム。サポーターもどんどん増やしたいので、喜んでもらえるような面白いチームにしたい。
◆ベテランの存在
 -新加入した選手はベテランが多い。
 彼らには今まで通りにプロ意識、一生懸命さを持って戦ってほしい。たとえば川口(能活)は日本の宝。もともと岐阜には良いGKがいたが、川口と一緒に練習できることは彼らにとって大きな財産になる。三都主(アレサンドロ)も同じ。
 -若い選手も刺激を受けている。
 若い選手には、W杯にも出た一流選手からピッチ内外でプロフェッショナルを吸収してもらいたい。今年チームに残った選手には、全員期待している。ただ常に準備をしっかりしてチャンスをものにしないといけない。チャンスは2度与えるが、3度目はない。そこでもプロ意識が問われてくるはずだ。
 -プロ意識を選手たちに求める自身のサッカー観とその原点は。
 現役のころからずっと諦めない姿勢を貫いてきた。戦うことと、諦めないことがまず一番大切。幼いころ、俺よりうまい選手が山ほどいる中でどうやって追い越したら良いかと兄に聞いたら「やつらは上手だけど、1点、2点取られたらすぐに諦める。おまえは諦めるな」と教えられた。ここまでの素晴らしいサッカー人生を歩んで来られたのは、ぶれない姿勢があったからこそと思う。
 -その経験を踏まえ、ピッチで選手に伝えたいことは。
 自分や家族を守るために、仕事を与えてくれるクラブに対し、その恩返しをするということ。今回監督に就任する際にも「なんで弱いチームに行くの」と周囲から言われたが、FC岐阜は俺にとって声を掛けてくれた大切なチーム。俺の下でやる選手はプレーヤーとして男らしく、チームに恩返しする意識を持ってもらいたい。選手たちにも、俺はここに遊びにきたわけじゃないと伝えた。頑張らない選手は、途中で追い出す。
 -スタッフでは、フィジカルコーチを招いた。
 存在は大きい。今の時期は選手を走らせないといけないし、特に今年のチームはベテラン選手が多い。シーズンに入っても、J2は試合数も移動も多くて、難しいリーグだから。
 -シーズン途中での選手補強は。
 できれば補強せずに、このメンバーで戦いたいがそれは彼らが出す結果次第。俺たちだけで戦えると証明してほしい。ただ良いセンターフォワードがいない。0-0の引き分けはだめ。とにかく得点を奪わないといけない。必要であればフロントと相談して連れてくる。
 -クラブの練習環境は恵まれているとは言えない。
 プロとして戦うためには、何よりも環境が整っていないといけない。三都主や川口のような日本サッカー界の宝が今回入団してくれたが、シャワーがない所やピッチコンディションの悪い所で練習しなくちゃいけないのがかわいそうでたまらない。それでも彼らは(オファーを)受けてくれた。さすがプロだと思う。
 -解決策は。
 これはフロントだけの責任だけじゃない。県とか地元の企業が一つにならないといけない。われわれが結果を出したら、いろいろと要求しないといけないなと考えている。たとえば若くて力のある有望な選手が、入団するクラブを選ぶ基準も環境。私が監督をしているというだけでは来てくれない。いろんな人に直接お願いをしにいきたい。FC岐阜のイメージを変え、2、3年かけて素晴らしいチームつくっていかないといけない。
◆開幕に向かって
 -目前に迫った大分キャンプの目標は。
 求めるサッカースタイルはすでに伝えてあるので、理解してもらうために徹底的にやるだけ。戦術、フォーメーションなど毎日ボールを使ってやりたいし、コミュニケーションも深めたい。3月までにしっかりとチームのスタイルを確立させ、開幕からスタートダッシュを決めたい。
 -初戦からホーム2連戦となる。
 開幕でホームなので勝たないといけない。相手がジュビロ(磐田)であっても、サポーターに「このチームには期待できる」と思ってもらう試合をしないといけない。結果はやってみないと分からないが、次に試合を見に行こうと思ってもらえるためにも戦う姿勢を見せたい。
 -サポーターへ。
 皆さんの期待は裏切らない。まず来てほしい。サポーターでいっぱいにして相手をびっくりさせたい。ホームで絶対に負けないぐらいのチームをつくるから。

(写真)FC岐阜への熱い思いを口にするラモス瑠偉監督=岐阜市内のホテル

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