何も咲かない雨の日は
やっとかめのアップです。ホーム戦はあいにくの雨。しかもしっかり降っています。相手はサガン鳥栖。昨年の、あの整然としたディフェンスラインがとても印象的なチームだけに、これは強敵。それとピッチの近くに立たせてもらって、さらに敵がいることに気がつきました。それは…
ドボドボの水たまり! こうゆう時は映画「少林サッカー」のような空中戦を演じるしかありません。そして、これもサッカーです。こんな日でもピッチ横では救急班の少年たちがビニールカッパを着込んでスタンバイです。ご苦労さま。風邪はひきませんでしたか。
小生、用事があって、前半の30分ほどしか観戦できず、バタバタと競技場を後にして、勤め先へ。この日は新規採用者の面接試験。若々しい表情と、高いモチベーション。こんな若い衆が存分に活躍できるような社会や職場を作っていくのは、わたしらオヤジの責任、などとやや夢想気味に思っているうちに、この若人たちとピッチの上で駆け回る緑の戦士たちの姿がダブって見えてきました。
ふとその直後、ある若い人が「私の好きな言葉は、高橋尚子さんの、この言葉です」と切り出しました。「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」。
あまりに有名なこのフレーズ。この言葉が出るとQちゃんのあの姿が思い浮かびます。
あれは、(オヤジは記憶があいまい)確かちょうど10年前ですか、高橋さんが県庁の記者クラブを訪ねて来てくれた時。シドニー五輪の前ですから、大ブレイクする前です。一緒に記念写真に収まってくれた高橋さんは笑顔でその場を去り、しばらくして、ふと窓の外を見ると、県庁の前からトレーニング姿の女性が走り去って行きます。うすら寒い、冬の日の曇り空の下だったような記憶です。
独り。という印象でした。ただ、その背中は、ある種の求道者のような、凛とした姿だった気がします。小生、高橋さんの座右の銘が出ると、いつも、あの時の姿が浮かびます。ちなみにこの日は県庁からご実家の方へ走って行ったようです。
「何も咲かない雨の日は」

