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絵画や衣装で宮廷史

「もっと知りたい名画の世界 よそおいの200年」
(ヤマザキマザック美術館 名古屋市東区)

 18世紀のフランスはルイ14世の絶対王政が終わり、女性的で甘美なロココ美術が花開いた時代。その後、ナポレオン時代や産業革命を経て20世紀初頭までの歴史の流れを、絵画だけでなく、ドレスやヘアスタイルから読み解く企画展「もっと知りたい名画の世界 よそおいの200年」が、名古屋市東区のヤマザキマザック美術館で開かれている。8月27日まで。

 男性的で宗教色の強かったルイ14世時代のバロック美術と対照的なロココは、ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットらといった女性が文化をけん引。会場にはポンパドゥール夫人が描かせた「アウロラとケファロス」を展示。女神アウロラがイケメン猟師ケファロスを誘惑する姿が見どころ。圧倒的な美貌の女神は夫人が好んだヘアスタイルで描かれており、夫人が絶大な政治力を持っていたことが垣間見える。

 また当時実際に使用していた衣装を展示。鮮やかな刺しゅうの男性用衣装は約2万時間かけ制作したが、着たのは何と一度だけだったという。腹回りが大きく肩幅は狭かった体型が、仕事をせず女性と遊んでばかりだった“動かぬ証拠”。贅沢(ぜいたく)な宮廷生活を送り、国民の批判を買ったことがフランス革命へとつながった。

 ナポレオン時代は「反ロココ」として、古代ローマ風のシンプルなドレスが流行した。失脚後は王政復古を迎え、ロココ再来を思わせるロマンティックな様式の衣装が愛された。その後、産業革命によってミシンが登場して服飾産業が発達、パーティーなどでドレスのセンスを競い合った。これらのドレスを展示、歴史の流れが分かるよう工夫されている。

案内

 開館時間=午前10時〜午後5時30分(土日祝日は午後5時まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌平日)。入館料=一般1300円、小中高校生600円、小学生未満無料。交通=地下鉄「新栄町」駅下車、1番出口直結。問い合わせ=ヤマザキマザック美術館、電話052(937)3737。

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ロココ時代の絵画と貴族の衣装を展示している会場

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時代の流れとともに女性のドレスも変化=いずれも名古屋市東区、ヤマザキマザック美術館

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バックナンバー

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  • 「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」
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  • 三菱東京UFJ銀行貨幣資料館
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