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彫刻に命の輝き映す

企画展「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」
(ヤマザキマザック美術館 名古屋市東区)

 名古屋市東区のヤマザキマザック美術館で来年2月25日まで、企画展「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」が開かれている。並ぶのは、三重県いなべ市の彫刻家はしもとみおさん(37)が制作したリアルな動物の木彫りや水彩画など約90点。来年のえとでもある犬をダイニングルームに集まったかのように置くなど、同館所蔵のアールヌーボー様式の家具の中に作品が巧みに配されている。

 兵庫県出身のはしもとさんは、中学時代に自宅で阪神大震災を経験。大好きだった近所の犬や猫が姿を消して喪失感を味わい、命の輝きを残そうと彫刻の道を志したという。実在の動物をスケッチし、木づちやのみ、のこぎりでクスノキを削って彩色して制作。会場には犬や猫、サル、カメ、家畜などを展示している。別に200点以上のミニ彫刻も並ぶ。

 アールヌーボーは19世紀末から20世紀初めに欧州で流行した芸術様式。家具にも優美な曲線や植物、小さな生き物などの彫刻が見られる。同館はエミール・ガレやルイ・マジョレルといった著名な作家らが手掛けた、主にフランス製の家具数十点を陳列しており、今回ははしもとさんの作品とのコラボレーションを楽しむ趣向。

 マジョレルの飾り棚やテーブルなどの食堂用家具が並ぶ部屋には、オランウータンやチンパンジー、シロマユテナガザルなど5体を座らせ、サルの仲間による晩餐(ばんさん)会を再現。衣装だんすやベッドの置かれた寝室には寝転がるなどしてくつろぐ姿の猫を展示した。

 ガレがデザインした飾り棚、脚がトンボの形のテーブルなどが並ぶコーナーには、はしもとさんの今年死んだ愛犬「月くん」をしのび、あどけない子犬の頃や落ち着き払った最近の姿まで5点をそろえた。

 一部の彫刻は触ることもできる。はしもとさんは「家具とのコラボがかわいらしくできた。動物が中世の館に迷い込んだような不思議な空間を楽しんでほしい」と話している。

案内

 開館時間=午前10時〜午後5時30分(土日、祝日は同5時)。月曜日と来年1月4日までは休館。入館料=一般1000円、小中高生500円、小学生未満無料。交通=名古屋市営地下鉄東山線「新栄町」1番出口に直結。問い合わせ=ヤマザキマザック美術館、電話052(937)3737。

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はしもとみおさんの愛犬の在りし日の姿をとどめた肖像彫刻が並ぶ会場=名古屋市東区、ヤマザキマザック美術館

はしもとみおさんの愛犬の在りし日の姿をとどめた肖像彫刻が並ぶ会場=名古屋市東区、ヤマザキマザック美術館

スケッチを基に木彫りを制作するはしもとみおさん=同

スケッチを基に木彫りを制作するはしもとみおさん=同

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