―故郷を誇り、岐阜県の魅力をアピールする人のネットワーク―
造形作家集団「NEOVAVA」会員でカルチャーアカデミー岐阜新聞・岐阜放送講師でもある元関市長後藤昭夫さん。長年住み慣れた地元関市とは別に、作家としての創作意欲をかき立てられる岐阜の魅力を紹介していただいた。
白川郷(2月28日)
「じまん」はたくさんありますが、僕にとってまずは「白川郷」。そして、西穂高岳、槍ヶ岳などの山々です。県内のほとんどの山は登りました。毎年元旦には瓢ケ岳、4月は大日岳、8月は双六岳に登っています。
白川郷は、まだ世界遺産に登録されるずっと以前から、絵を描きに通っていました。僕も発起人の1人になって関市と白川村の交流事業が始まったり、放送局の依頼で白川村を語る鼎談(ていだん)をやったりもしました。合掌造りが徐々に減るのも見てきましたが、スケッチに向かい、村に入って合掌造りが並ぶ風景を見た途端、心がスーッと和みます。毎年末、仕事が終わってから出かけると、たいがい次の日は雪。雪の日は、筆が凍ります。絵がぬれてしまう。それでも、雪の白川郷はとても好きです。
西穂高
一番の魅力は、そこに住む人たちの人情です。僕が熱中して絵を描いていると、「ちょっと寄って、休んでいきなれ」とお茶やおいしい漬物を出してくれました。本当に人情に厚い人たちと出会いました。
もちろん、風景は素晴らしい。満天の星に手が届くかと思います。せせらぎの音しか聞こえない、気が遠くなるような静けさ。心が洗われるとはこういうことだと感じました。なぜ何度も行って描くのかと尋ねられますが、季節の移り変わりはもちろん、時間でも、心の持ちようでも風景は違って見える。雪の色も変化する。尽きない魅力です。
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