古里の歴史再発見 1300年の歴史、小津白山神社の文化財 − 岐阜新聞 Web

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古里の歴史再発見 1300年の歴史、小津白山神社の文化財
2017年09月10日 11:34
写真:古里の歴史再発見 1300年の歴史、小津白山神社の文化財
能面など小津地区の歴史を伝える貴重な文化財が公開された社宝展=揖斐川町小津、小津白山神社

 岐阜県揖斐川町小津地区で埋もれていた歴史や文化を発掘し、地域の活性化につなげようという試みが、町や住民らによって進められている。起爆剤となるのが、約1300年の歴史を誇る小津白山神社。今月3日には、神社に眠る貴重な文化財約70点を公開した「社宝展」が開催され、町内外から大勢の人が見物に訪れた。

 同神社は、700年代初めに今の場所に移されたとの伝承があり、現在の本殿は江戸時代に建てられた。今年、本殿とその中に納められている文化財を保護する目的で、区民の協力と町の補助を受けて本殿全体を風雨から守る覆屋を建設。完成を記念し、地元の歴史を伝える文化財を多くの人に見てもらおうと社宝展を企画した。

 展示物の多くが初公開。県指定文化財の能面は、25面のうちの3面を展示。室町〜江戸時代に作られたとみられ、見事な造形で来場者の注目を集めた。ほかにも、落ちた雷をとらえたという伝承を持つ長さ2・2メートルの大杓子(しゃくし)、石造狛犬(こまいぬ)など、長年この地に暮らしてきた住民でさえ目を丸くするものばかり。

 地元の中島兼房さん(77)が「使ったことがある」と指さした鼓は、住民が毎月神社に集まって祈とうを行う「宮講」で使われた。「2年ほど前までは続いていたが、人が少なくなって途絶えてしまった。また復活できるといいんだが」と話していた。

 社宝展は第2回も開く計画で、区長の橋本利弘さん(73)は「小津の豊かな自然に神社を加えた新しい観光ルートを提案していければ」と構想を描く。