抑留、引き揚げの苦難知って メディコスで平和祈念展 − 岐阜新聞 Web

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抑留、引き揚げの苦難知って メディコスで平和祈念展
2017年09月14日 09:45
写真:抑留、引き揚げの苦難知って メディコスで平和祈念展
海津郡大江村(現海津市)出身の抑留者が着ていた防寒作業着を見る親子=岐阜市司町、みんなの森ぎふメディアコスモス

◆防寒着や郵便物、190の資料

 戦後強制抑留者や引き揚げ者らの労苦を伝える「平和祈念展示資料館」(東京都)が所蔵する資料を集めた「平和祈念展in岐阜」が13日、岐阜市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスで始まった。18日まで。

 同資料館が毎年、全国各地で開催している。同資料館では、徴兵された兵士▽戦後強制抑留者▽海外からの引き揚げ者―の三つのテーマを中心に展示。今回会場には、当時の複製品など約190の資料で戦争体験の苦労を伝えている。

 徴兵を伝える展示では、臨時召集令状(赤紙)や千人針などを展示。応召時に贈られたたすきもある。戦後強制抑留では、「親類一同無事デ居リマス」などと書かれた貼り紙を展示。シベリアからの復員者が降り立った舞鶴港(京都府舞鶴市)で貼られたもので、復員事務局宛ての、貼り紙を見やすい場所に貼ってもらえるよう頼んだ依頼文も展示している。

 県ゆかりの資料を集めたコーナーも特設。海津郡大江村(現海津市)出身の抑留者が舞鶴港に帰国する際着ていた防寒作業着を展示するなど、県関係者の抑留や引き揚げを伝えている。

 強制収容所の抑留者が大野郡白川村の父親に宛てた「俘虜(ふりょ)用郵便葉書」も見ることができる。「毎日愉快に働いているので安心ください」などと書かれているが、同資料館の山口隆行学芸員は「検閲があるので当たり障りのないことしか書けなかった」と説明する。山口学芸員は「抑留や引き揚げに多くの岐阜の方が関わっている。自身の地域で起こった歴史を、展示を機に知ってほしい」と話している。