うだつの町に古民家旅館 美濃市の旧梅村家改築 − 岐阜新聞 Web

スキップリンク

うだつの町に古民家旅館 美濃市の旧梅村家改築
2017年10月29日 10:21
写真:うだつの町に古民家旅館 美濃市の旧梅村家改築
「美濃市の活性化につながれば」と話す安福絵美さん(左)と佐藤隆司社長=美濃市加治屋町、旧梅村家

 岐阜県美濃市のうだつの上がる町並みで、古民家を活用した宿泊施設「baison」の建設が、奈良県の主婦安福絵美さん(37)と地元建築会社によって進められている。安福さんは「観光客の宿泊場所確保が課題の美濃市の力になれば」と話す。

 安福さんは、堺市出身。古民家を生かして店を開き、地域活性化につなげたいという夢を持ち続けていたが、なかなか実行に移すことができないでいた。

 転機は古民家をベースにした旅館「おやど 二本の葦束(あしたば)」(大分県由布市)の橋本律子女将(おかみ)との出会いだった。アンティークな雰囲気と現代の快適さを両立させた空間を見た安福さんは「これを私もつくりたい」と感銘を受けた。どこにつくろうかと思案したとき、思い付いたのが美濃市の町並みだった。町並みを散策し、和紙などの伝統文化に触れた安福さんは、「すばらしい伝統を残してきた町、人の力になろう」と決意。買い手を募集していた旧梅村家(美濃市加治屋町)を銀行融資、夫の資金援助で購入。リノベーションに乗り出した。

 旧梅村家は1872年(明治5)建築の木造2階建ての建物で延べ約450平方メートル。総事業費は1億円超。橋本さんのアドバイス、同市で古民家改築の実績がある佐藤建築(同市吉川町、佐藤隆司社長)の力を借りて改築を進める。コンセプトはアンティークでクラシカルなぜいたくを味わえる空間。シングルかツインの洋室3部屋と和室2部屋を予定しており、1階には岩盤浴、蔵を改装したカフェなどを設置。ラウンジには、タイの骨董(こっとう)品やヨーロッパのタイルなどを壁にはめ込み、非日常な空間を演出する。2018年1月のオープンを目指す。

 安福さんは「地元の人に働いてもらいたい。皆さんと一緒に町を盛り上げることができたら」と笑顔で語る。

 29日午前9時〜午後4時に、完成前披露会を行う。問い合わせは安福さん、携帯電話、080(3822)2438。