障害者の就活支援 岐阜市の社団法人、スーツ無料貸し出し − 岐阜新聞 Web

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障害者の就活支援 岐阜市の社団法人、スーツ無料貸し出し
2018年01月01日 01:30
写真:障害者の就活支援 岐阜市の社団法人、スーツ無料貸し出し
障害者への就活スーツレンタルを企画した学生ら=岐阜市長住町、ノックス岐阜

 岐阜市長住町で就労移行支援事業所「ノックス岐阜」を運営する一般社団法人サステイナブル・サポート(後藤千絵代表理事)は今月から、就職活動をする障害者向けに無料でスーツを貸し出す新サービスを始める。県によると、同様の事業の開始は県内初。経済的な理由などで就活への一歩を踏み出せない障害者を支援する。

 後藤代表理事によると、障害者雇用の現場では、面接に加え会社見学や実習など、スーツ着用が望ましい場面が増えている。一方、スーツの購入が経済的な負担となっている障害者は多く、就活そのものに及び腰になるなど機会を逃しているケースもあるという。

 サービス開始に向けて尽力したのは、同法人がインターンシップを受け入れた岐阜大(同市柳戸)の学生と、紳士服の製造卸を手掛けるアパレル企業「キンググロリー」(同市茜部寺屋敷)。

 10月から研修していた学生6人は、ハローワーク岐阜などで障害者の就活事情などを聞き、サービスを発案。竹中有希さん(19)を中心に協賛企業探しなどに奔走した。「就職を希望する人の気持ちを前向きにしたかった」と竹中さん。安武作真さん(20)は「障害者も、そうでない人も働きやすい社会にするきっかけにしたかった」と思いを語る。

 一方、依頼を受けたキンググロリーは、社会貢献活動の一環として協賛を即決。提供するスーツもより程度のいいものを選び、販売価格で計50万円余りとなる10着を用意した。経営戦略室の永井正継室長は「社業に関連付けた社会貢献は難しいが、スーツ提供という得意な形で貢献でき、満足している。社員の誇りにもつながった」と話す。

 貸し出し用スーツは、男性用が約20着、女性用は5着ほど集まった。後藤代表理事は「人生を変えるスーツを見つけてほしい」と利用を呼び掛けるとともに、「年末の掃除などで不要なスーツが出てきた際は、提供を」と話している。問い合わせなどはサステイナブル・サポート、電話058(215)1931。3日までは休業する。