土びなや縁起物華やか 瑞浪市陶磁資料館で企画展 − 岐阜新聞 Web

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土びなや縁起物華やか 瑞浪市陶磁資料館で企画展
2018年02月10日 09:54
写真:土びなや縁起物華やか 瑞浪市陶磁資料館で企画展
かつて地元で盛んに作られた陶製のひな人形などの展示=瑞浪市明世町山野内、市陶磁資料館

 かつて土人形が盛んに作られていた岐阜県瑞浪市。農閑期の副業として大正から昭和初期に最盛期を迎え、県外にも流通した懐かしの人形を紹介しようと、市内では土びなの展示が開かれているほか、豆びなの制作体験も行われた。

 市陶磁資料館(同市明世町山野内)では、ミニ企画展「お雛(ひな)まつり」が開かれ、お年寄りらが昔を思い出しながら土びなや縁起物の人形を眺めている。4月1日まで(月曜休館)。

 土びなは同市土岐町の市原地区を中心に作られ、子どもが生まれると近所から贈られるなど市内の多くの家庭に普及した。

 ひな壇には土びなとともに恵比寿様や天神様、武将の土人形などが並び、祖父母は子や孫に歴史を語ったという。戦後、高価な布製の人形が普及すると土人形は廃れた。

 企画展では、市民から寄贈された同館所蔵の土人形約50点が並ぶ。土びなは泥絵の具などで塗られ、無釉(ゆう)で素朴さが魅力。市無形文化財「市原土人形」技術保持者だった故後藤久美さんの作品もある。

◆ちゃわん屋みずなみで講座

 陶磁器直売所「ちゃわん屋みずなみ」(同市上平町)では8日、土人形の豆びなに絵付けを施す体験講座が開かれた。

 同直売所が主催し、市内外の6人が参加。市窯業技術研究所(同所)で土人形の制作を学んだ「おひなの会」のメンバーが講師を務めた。

 参加者は素焼きした高さ6センチの一対の内裏びななど計4点のひな飾りにアクリル絵の具で絵付けを施した。十二単(ひとえ)をイメージさせる色鮮やかな線を引いたり、小さな目鼻を描いたりして、華やかな豆びなが完成すると、会場は春のムードに包まれた。