【移動編集局】地方創生〜チカラは地から〜 中濃編

中濃 鉄道旅情

美濃太田駅 釜飯駅弁、根強い人気

美濃太田駅 釜飯駅弁、根強い人気
ホームで釜飯を販売する酒向茂さん(右)=美濃加茂市、美濃太田駅

 JRの高山線と太多線、長良川鉄道が乗り入れる美濃加茂市の美濃太田駅。毎日、列車の到着時刻に合わせ、各ホームで駅弁入りのケースを首から下げ駆け回る男性がいる。

 男性は、同市の駅弁仕出し「向龍館」の酒向茂さん(73)。先代の父親が弁当の駅売りを始めたのは1955年。当時から販売する「松茸(まつたけ)の釜飯」はファンから根強い人気だ。

 鉄道交通の要衝として、町の発展に寄与する駅を見てきた酒向さん。一方で「鉄道の利用客も減り、売れる数もかなり減った」と肌身で感じている。

 「30人ほど雇っていた時もあったが、今は夫婦でひっそりと」と酒向さん。「ファンがいてくれる以上、やめるわけにはいかない」。今日もホームでほほ笑む。

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