 小説について「マジックを言葉や文字で表現し、感情を付けたかった」と話すパルト小石さん=東京都渋谷区
昨年6月、本名「小石至誠」で書き下ろした小説「神様の愛したマジシャン」が発行された。少年がプロのマジシャンを目指す物語。マジック界の喜怒哀楽を描いた作品だ。
子どものころの将来像は、親の跡を継いで郵便局員になるか、それとも役場の職員、教諭になるかといった「当時としてはスタンダード」なもの。プロ・マジシャンの道を決めたのは、関高校から進んだ専修大学で所属したマジックサークルだった。
同級生とのコンビ「ナポレオンズ」は1977(昭和52)年デビューし、初代の引田天功さん(故人)に弟子入り。数々の賞を受け、今やテレビでもおなじみの顔だ。
マジック界の内部から発信した今回の小説は、フィクションではあるが、普段うかがい知ることのないマジシャンの機微を表現するとともに、他人のネタを盗む問題にも一石を投じている。「マジックを愛しても、マジックの神様にふられちゃった人は手先だけ。マジックは芸としてどうなのかであり、手先が器用かどうかは求められていない」
ウェブサイト上でエッセーを連載。小説の続編も構想中で2足のわらじで続ける。関市(旧武芸川町)出身。東京都渋谷区在住。56歳。趣味は散歩。
(岐阜新聞 2009年3月4日掲載)
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