頑張ってます岐阜県人

吉田 亮さん

「DO THE SAMURAI」社長

歴史切り口に地域振興

吉田 亮さん
侍の心を持って「世のため人のために働きたい」と話す吉田亮さん=東京・丸の内

 今年4月に設立した奇妙な名の会社。歴史を切り口にした講座や町のブランディングを手掛ける。「総大将」を名乗る若者のルーツは野球少年だった小学生時代にさかのぼる。

 時は2002年。野球仲間が米大リーグで活躍するイチロー選手に憧れる中、歴史ドラマを見て一人「前田利家になりたい」と個性的な夢を描いた。

 4歳から多治見市で育った。中学から音楽に目覚め、高校卒業後は上京を志望。しかし親の反対や受験勉強に打ち込む友人との温度差に悩んだ。見いだした光明が「前田家が造った赤門に行く」こと。猛勉強の末、1浪して赤門をくぐった。

 4年目に休学。ライブのMCで好きな歴史の話をすると「歌より受けが良かった」。地域の歴史を伝える講座やラジオの仕事が舞い込み、大学や神社で歴史の講座を開いたり町の歴史をブランド化したりと活動の幅や仲間の輪を広げている。

 「志という字は士(さむらい)の心と書く。侍として世のため人のために働きたい」と進む道を見定める。「自分の町の歴史や文化に胸を張って発信できる人が増えれば、日本全体の文化の力は高まるはず」。若き侍の戦は始まったばかりだ。東京都世田谷区在住。26歳。

(岐阜新聞 2016年5月18日掲載)