頑張ってます岐阜県人

山本 智恵子さん

アートディレクター

作品が誰かの「宝物」に

山本 智恵子さん
「誰かの宝物になるものを作りたい」と話す山本智恵子さん=東京都渋谷区千駄ケ谷、co―lab千駄ケ谷

 人気ミュージシャンのCDジャケットやファッションカタログを手掛けるなど華々しく活躍するが、「悩んで苦しんで、自信がないからできる」と控えめな素顔をのぞかせる。

 不破郡垂井町出身。高校時代はインテリアデザイナーに憧れたが短大卒業後、東京に来て斬新な広告物に衝撃を受けた。「やりたかったのはこれだ」。SP制作会社を経て広告制作会社に入った。

 周囲は美大出身のエリートばかり。「そんなことも知らないのか」。厳しい言葉が飛んだ。土日も昼夜もない毎日。「苦しかったけど楽しさが勝っていた」。きつい仕事に率先して取り組むことで次第に大きな仕事を任され、後の独立を支える力を養った。

 新しいことに挑戦しようと30歳で8年勤めた会社を退社。縁あって広告制作会社の設立に携わり、33歳であらためて独立。「遠回りしました」。屈託のない笑みに10年目の充実感があふれる。

 「昔の自分が大切に集めたもののように、手がけたものが誰かの宝物になっていたら嬉しい」。岐阜の伝統工芸に関心が高く「機会があれば貢献したい」。都内在住。43歳。

(岐阜新聞 2016年9月14日掲載)