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白木 貴子さん

三菱重工業 主席技師

女性活躍の“先駆者”に

白木 貴子さん
「目の前の仕事を積み重ねていくことが大切」と語る白木貴子さん=東京都港区港南、三菱重工業

 原子炉の設計技術者として長く設計部門に携わり、現在は社内外で技術面の情報発信や学会運営などに力を注ぐ。「入社してからの努力がものをいう」。実感のこもった言葉の裏には人一倍、努力を重ねてきた経験がある。

 岐阜市出身。大学で物理を学び、旧三菱原子力工業に入社。安全性を追求し、ひたむきに研究に打ち込む周囲の姿を見て「早く一人前の技術者になりたい」との思いを深めた。

 「こつこつ努力を持続できる」のが長所だ。しかし、原子力を専門に学んできた周囲にコンプレックスも感じた。そこで2008年、会社の理解を得て東京大学大学院に入り、専門職大学院の制度で1年間、多角的な原子力の勉強に没頭。原子炉主任技術者など国家資格も三つ取得した。

 女性が数パーセントの業界だが、働きづらさを感じたことはない。「技術に対して真摯(しんし)に向き合えば道は開ける」。現在では、ダイバーシティ・女性活躍推進の“先駆者”としての役割も期待されている。

 「3・11」以降の日本のエネルギー問題にどう向き合うのか、課題は少なくない。「苦しくても目の前の仕事を積み重ねることが次のステップにつながる」。神奈川県在住。

(岐阜新聞 2016年11月9日掲載)