頑張ってます岐阜県人

伊藤 佑一郎さん

バー「ARAKU」代表

外国人客、良い思い出を

伊藤 佑一郎さん
欧米からの旅行者が多く訪れるバー「ARAKU」。「いい思い出になれば」と語る伊藤佑一郎さん=東京・歌舞伎町

 東京・歌舞伎町の一画、飲食店がひしめく新宿ゴールデン街にバーを構えて5年目。口コミや会員制交流サイト(SNS)で人気を広げ、多い月は2000人が訪れる。その9割は外国人。「一生に一度の日本旅行かもしれない。少しでも楽しんでほしい」

 自身も早稲田大の学生時代に海外を旅し、これまで43カ国を訪れた。「出会った人が親切だとか、食べた料理がおいしいとか、それだけで旅はいい思い出になる」。恩返しのように週1度は店に立ち、自ら客をもてなす。

 中学3年では不登校の時期もあった。成績は上位でも、勉強に意義を見いだせなかった。「さみしさからの反発もあったと思う」。成績はオール1。それでも高校へ通えたのは「家族が正面から向き合ってくれたから」と感謝する。

 部屋にこもった日々や、価値観がひっくり返った海外放浪を経て「人の人生を楽しくしたい」という自分の思いに気付いた。バー経営の傍ら、学生の就職支援会社の社長として年間300人と面談。「人の評価を気にせず、自分を肯定して、自分が納得できる人生を歩んで」。瑞浪市出身。渋谷区在住。36歳。

(岐阜新聞 2016年12月7日掲載)