頑張ってます岐阜県人

林 紗代香さん

TRANSIT編集長

「自分で考える旅」発信

林 紗代香さん
「若い人に読んでほしい」と語るTRANSIT編集長の林紗代香さん=東京都目黒区青葉台、ユーフォリアファクトリー

 人気のトラベルカルチャー誌「TRANSIT」編集長に就き、初となる最新号を今月発売した。目指すのは現地の文化や歴史に触れる1冊。同僚には「主観で感じたまま書こう」と声を掛けた。読者に「世界の近さを知ってほしい」と願う。

 中津川市出身。高校時代、初めて抱いた夢が編集者だ。「東京に行くべき」との教諭の言葉に背中を押され、大学進学で上京。出版社でアルバイトをし、卒業後は別の出版社を経て、今の会社でTRANSITの立ち上げから関わってきた。

 下積み時代は休みなく働いた。仕事に疲れて旅したインドでカルチャーショックを受ける。「常識が通じず、現地の常識が分からない。喜怒哀楽がすべて出た」。計4度訪れる大好きな国になった。

 最新号では、オーロラの仕組みを特集。北極圏の暮らしや環境問題、世界経済への影響など話題は広がり「常に勉強しています」。

 一方、評判の飲食店も人気の土産物も載せない。自分で考える旅をしてほしいからだ。「不親切な本ですね」。いたずらっぽい笑顔の奥に、読者への強いメッセージがのぞく。都内在住。36歳。

(岐阜新聞 2016年12月21日掲載)