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保高 幸子さん

フリーカメラマン

レスリング撮影を追究

保高 幸子さん
レスリングの撮影で国内第一人者として知られる保高幸子さん=東京・池袋

 高校時代に見たアトランタ五輪で火が付いた。「レスリングを撮りたい」。大学でカメラを学び、アルバイトをしながら国際大会に自費で駆け付けた。雑誌に写真を売り込み、その技術と情熱は着実に信頼を得ていく。

 北京五輪では、日本人で初めて国際レスリング連盟の公式カメラマンを務めた。SNS(会員制交流サイト)を使った選手の情報発信にも精力的。「競技の普及に貢献できれば」とレスリング界への愛にあふれている。

 出身は高山市。斐太高卒業後、日大芸術学部写真学科に進学。日本レスリング協会に電話で「撮影させてほしい」と直談判し、日大レスリング部を追い掛けた。卒業後も就職せず「レスリングを撮る」と語る娘に、母は「幸子なら大丈夫」と背中を押してくれた。

 カメラを構えたまま声援を送り、試合後に涙を流したことも。「本当は駄目ですけど、厳しい練習を見ているとつい…」と家族のようなまなざしを送る。

 数十キロの機材を抱えて走る体力仕事。「いつまで続けられるか」と不安がよぎる日もある。そんな時「この写真って、保高さんじゃなきゃ撮れないよね」、選手の何気ない一言に救われる。「そう言ってもらえる限り、続けたいですね」。東京都板橋区在住。38歳。

(岐阜新聞 2017年4月20日掲載)