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2009年 7月30日

3年ぶりの甲子園出場を決め、選手に胴上げされる県岐阜商の藤田明宏監督=長良川球場
母校の監督就任から108日目の栄光となった。29日、岐阜市長良福光の長良川球場で決勝が行われた第91回全国高校野球選手権岐阜大会。3年ぶりに制した県岐阜商を率いた藤田明宏監督(41)は後輩たちの手で3度、宙を舞った。「試合を重ねるごとに選手は成長。ベンチに入れなかった部員やスタッフも合わせ、全員がそれぞれの役割を果たしてくれた」と目を潤ませた。
高校3年時には主将として県岐阜商を引っ張り、夏の甲子園を経験。前任校の岐阜城北では監督として2006年の第78回選抜高校野球大会で4強入りを果たした。
そして今春、周囲に切望され母校へ赴任。新チームが始動する秋に監督就任すると見る向きもあったが、早々に指揮を託された。初陣となった春季県大会は「手探りの中で」ベスト8。「選手の能力は高く、日々進化している」と今大会前には手応えを示していた。
選手に求め続けたのはコミュニケーション力の強化。「センスある選手が集まりながら互いに意見をぶつけ合うことがなく、チームとしてつながりが薄い単品ばかりの集団だった」と振り返る。
松田智宏主将(18)は「選手それぞれの持ち味を引き出しながら、選手同士の絆(きずな)を深めさせてくれた」と語る。そんなつながりの強化が、今大会での躍進の原動力となった。短期間のうちに生徒の信頼をつかむ求心力こそ藤田監督の最大の魅力だ。「目標は甲子園で校歌を響かせること。まだ通過点」。その言葉は主将ら選手も口にした。
監督、選手が心を一つに藤田県岐阜商は甲子園の舞台に挑む。