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ぎふ高校野球

目指せ、全国制覇(1) 春王者・県岐阜商

2016年 6月30日

写真:”質”重視で打力向上 @春王者・県岐阜商

「量より質」の打撃練習でバージョンアップした県岐阜商打線の核・広瀬=長良川、春季東海決勝常葉橘戦

 2014年に社会人の西濃運輸、今月、大学の中京院大が日本一となり、次は甲子園での高校野球の県勢全国制覇に期待がかかる。今夏、県民の切望を現実にする可能性を秘めたチーム、ヒーロー候補がひしめき、岐阜大会は開幕前からヒートアップしている。今大会を熱くする注目校、注目選手を紹介する。

 県屈指の名門校からフリーバッティングが消えた―。強打のチームが相次いで甲子園で覇を唱え、右倣えするかのように全国の野球部が一日のスイング数や打撃練習時間を競っている。だが、県岐阜商はそのトレンドにあえて逆行するようにフリーバッティングを今春以降、封印した。

 「飛距離や練習時間の長さは選手の自己満足につながりかねない。打撃は“質”こそ追求すべき」と小川信和監督は持論を語る。「単打で連打」は藤田明宏前監督から受け継ぐ名門の新たな伝統だが、連打できるためには個の精度を高めることが不可欠。「好投手を打ち崩すためには低めの変化球、高めの切れのいい速球をいかに見極め、攻略するかが鍵」と小川監督。このため、2ストライクからの1本バッティングでアウトカウントや走者などさまざまなケースを想定し、打ち抜く練習を徹底。究極の実戦練習の繰り返しで集中力、球の見極め、局面での対応力は飛躍的に高まり、連打を生み出し、今春の県制覇、東海準優勝へとつながった。

 「もっと打ちたいという欲求が強まる反面、少ない好機を確実にものにする勝負強さが身に付いた」と主将の松田汰一は成果を語る。1年から主軸の広瀬将は「追い込まれてから難しい球をファウルにする技術に磨きがかかり、甘い球を見逃さないようになった」と打力の向上を実感する。

 もう一つの小川流変革が走り込み。冬場はもちろん、夏前の今でもひたすら走り込む。夏は3年連続ベスト4、最後まで勝ち切る体力の重要性の再認識が根底にある。「走ることで腰がしっかり座った打撃の安定にもつながっている」と広瀬。

 大会屈指の好投手村橋主晟を軸に充実の投手陣を生かし切るための打撃力。名門が4年ぶりに夏の甲子園切符をつかみ、全国制覇するための準備は着々と進んでいる。


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