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2010年 7月27日

金色に輝く優勝メダルを胸に、満面の笑みを浮かべ喜ぶ土岐商の選手たち=26日午後、岐阜市長良福光、長良川球場
小柄なチームが打ちまくって頂点へ―。第92回全国高校野球選手権岐阜大会で5年ぶり3度目の優勝を手にした土岐商。決勝までの6試合で最多の72本の安打を放った。ほとんど地元中学から集まった選手ばかりだが、地道な努力で成長。球場に快音を響かせた。
0―10。昨秋の秋季地区大会で中京にコールド負けした試合が出発点だった。「僕たちは小柄な選手ばかり。鍛えることも限られていた」。矢田凌一主将(18)はそう振り返る。
秋季県大会では大垣日大に準々決勝で敗れてベスト8。そして、春季県大会では県岐阜商に負けてベスト4。飛び抜けた選手がいるわけではない。一人一人の体格がいいわけでもない。そんなチームが強豪校に勝つために導き出した答え、それが「打線をつなげること」だった。
春季大会以降、選手はそれまでより重いバットを振った。矢田主将は「900グラムだったバットを1300グラムのものに変えた。それでスイングが速くなった」という。
それから半年。「打てない」と言われたチームは今大会、打って、打って、打ちまくった。26日の決勝では、連覇を狙った県岐阜商に打ち勝った。
工藤昌義監督(45)は「コツコツと地道にやってきた成果だと思う。本当にすごいね」と選手をたたえた。先発9人の平均身長が167センチという小柄なチームが大暴れした。
ここから、戦いの舞台は甲子園に移る。しかし、そこでは過去1勝も挙げていない。この日、工藤監督は胴上げを遠慮した。理由を聞かれ笑って答えた。「甲子園で優勝してからにします」