アジア三名泉へ提携 日韓台の観光協会
2017年02月20日08:28
写真:アジア三名泉へ提携 日韓台の観光協会
3温泉の連携でさらなる発展を狙う下呂温泉=下呂市湯之島

 岐阜県下呂市の下呂温泉観光協会(瀧康洋会長)、儒城(ユソン)温泉がある韓国の儒城観光振興協議会、谷関(クークアン)温泉がある台湾の台中市温泉観光協会の関係者が22日に下呂温泉に集まり、日韓台の三つの温泉地による観光提携に向けて協議する。各国での観光PRなどで連携していく。瀧会長は「『アジア三名泉』と呼ばれる温泉を目指す。三つの温泉地が成長し合える関係を築きたい」と意気込んでいる。

 下呂が儒城と友好交流を深める中、台中との観光連携が持ち上がり、「3温泉連携」構想が生まれた。それぞれの温泉地が振興・発展の好機と捉えたという。22日は、儒城と台中の関係者が下呂温泉で初めて顔を合わせ、3温泉連携に向けて話し合う。人的交流や観光誘客などで協力していくという。

 3温泉連携に向けた前段として、下呂温泉観光協会は23日、台中市温泉観光協会と友好提携を締結する。下呂と儒城は既に友好提携を結んでおり、3温泉連携の環境を整える。瀧会長が早ければ5月にも儒城を訪れ、3温泉の友好提携に調印する方向で調整している。海外の温泉地と連携することで、「日本三名泉」として名高い下呂温泉を海外の温泉ファンに売り込む。

 下呂温泉観光協会は、儒城観光振興協議会と1997年に友好提携を締結。竹島問題など政治的な理由で一時交流が途絶えていたが、一昨年8月に交流を再開、昨年9月には友好関係発展を誓う文書を取り交わした。また、瀧会長が昨年10月に台中市側に招待され、谷関温泉を訪れた際に提携話が持ち上がり、三つの温泉地による連携構想へとつながった。

 【儒城温泉と谷関温泉】 儒城温泉は、韓国中部の大田広域市の中心街から西へ約10キロにある大都市近郊の温泉。泉質はアルカリ性単純ラジウム泉。街路には無料の足湯施設もある。2002年サッカーワールドカップ(W杯)の競技場も近い。

 谷関温泉は、台湾中部の台中市の東約60キロの山間部にある。東西をつなぐ縦貫公道沿いにあり、大型の温泉リゾートホテルが立ち並ぶ。泉質は弱アルカリ性炭酸泉。明治時代に発見されたため、明治温泉と呼ばれていた。