県職員不正アクセス疑いで逮捕 同僚や芸能人1万人超 − 岐阜新聞 Web
県職員不正アクセス疑いで逮捕 同僚や芸能人1万人超
2016年01月23日09:48

 神奈川県警は22日、芸能人らの名前や生年月日からパスワードを類推してアカウントにアクセスしたり、岐阜県職員の個人情報を入手したりしたとして、不正アクセス禁止法違反と岐阜県個人情報保護条例違反の疑いで、岐阜市則武東、岐阜県職員河野明仁容疑者(46)を逮捕した。

 神奈川県警によると、不正アクセスは「パズル感覚だった」と供述、容疑を認めている。個人情報は、岐阜県職員や外郭団体職員ら計約1万500人分を入手していた。

 逮捕容疑は、岐阜県総務事務センターに所属していた2014年4〜9月、職場のパソコンで県職員らの電話番号などが記録されたサーバーにアクセスし、個人情報を複製した疑い。

 同9月から昨年6月には自宅のパソコンで、女性県職員や芸能人らのID、パスワードを入力し、大手検索サイト「ヤフー」の他人のアカウントに不正アクセスした疑い。

 芸能人のパスワードはネット上の情報を基に類推。メールやネット通販の購入履歴、プライベート画像などを自分のパソコンに保存していた。

◆「紳士的な人、なぜ」県庁内驚きの声

 「仕事熱心で真面目そうな職員だった」。不正アクセス禁止法違反などの疑いで、岐阜県職員の河野明仁容疑者(46)が神奈川県警に逮捕された22日、県庁内で驚きの声が上がった。

 県によると、河野容疑者は2014年4月から15年12月末まで県総務事務センターで主査として勤務し、職員給与処理システムの運用管理などに携わっていた。今月1日から県歴史資料館に勤務している。

 藤田春美センター長は「真面目な普通の職員だった。女性職員への受け答えも紳士的だった」と話し、不正行為を働く感じはしなかったという。以前、同じ部署で働いたことがあるという男性職員も「ニュースで知って驚いた。情報処理に詳しいと思ったが、悪いことをするようには見えなかった」と話した。

 河野容疑者は昨年12月、神奈川県警から自宅の捜索を受けたと県に報告。県はパソコンの使用制限を掛ける措置を取っていた。職員の逮捕を受けて古田肇知事は「極めて遺憾。現在、関係部局で事実関係を確認中で、今後、状況を把握した上で厳正に対処していきたい」とのコメントを出した。