“寄り道観光”美濃・関おいで 観光協会などがPR − 岐阜新聞 Web
“寄り道観光”美濃・関おいで 観光協会などがPR
2016年02月01日09:28
写真:“寄り道観光”美濃・関おいで 観光協会などがPR
着物に着替えて記念撮影する中国からの観光客=美濃市本住町

 所得水準の向上や円安を背景にインバウンド(訪日外国人旅行)客が急増する中、岐阜県美濃市観光協会や関市の事業者らが、台湾や中国をはじめアジアからの観光客の誘致を積極的に進めている。美濃市の古い町並みや関市の刃物など、日本の伝統文化が短時間で体感できる行程をPR。人気の飛騨地方や、新幹線が延伸開業した北陸方面を目的地にバスで北上する団体客の取り込みを図っている。

 同協会は3年前から台湾の旅行見本市に出展。昨秋の訪台では、現地の旅行会社の声を参考に、江戸情緒の残る美濃市のうだつの上がる町並みで着物体験をしたり、関市で居合切りを見たりする観光プランを提案した。台湾の旅行会社がツアーを組み、6月まで週1回ほどの頻度で団体客が訪れることが決まっている。

 中部運輸局が観光庁の宿泊旅行統計調査を基にまとめた2014年の管内の外国人延べ宿泊者数を見ると、県内は高山市の47万5990人が最多で、岐阜市の6万8850人と続く。高山市は宿泊地として人気だ。

 関、美濃両市は、岐阜と高山を結ぶJR高山線の沿線ではないものの、東海北陸自動車道のインターチェンジがあり、飛騨地方を目的地にバスで移動する団体客の取り込みが狙える。同協会の池村周二事務局長は「一度訪れた訪日客がリピーターとして来たり、美濃と関の魅力をネットで紹介したりしてもらえれば、大きなPRになる」と期待を込める。

 1月18日、25日には中国四川省の旅行業者らでつくる20人ほどの団体が京都観光を終え、宿泊先の下呂温泉に向かう途中で来訪。美濃市の料理旅館いずみ荘で昼食を食べた後、同協会で地元の着付け団体「せぴあ会」の指導で着物を着て、風情ある町並みに出ると大喜びで記念撮影、伝統文化に触れた。

 その後、一行は関市の刃物販売会社「関の刃物屋三秀」に行き、吉田和弘社長の居合道を見学して、爪切りや包丁などの買い物を満喫。どこも短時間の滞在だったが、満足そうな表情でバスに乗り込んだ。吉田社長は「訪日客のニーズをつかみ、広域で観光客を取り込んでいきたい」と話している。