家庭の食卓応援 高山市の有志ら、4月に交流場オープン − 岐阜新聞 Web
家庭の食卓応援 高山市の有志ら、4月に交流場オープン
2016年02月21日09:15
写真:家庭の食卓応援 高山市の有志ら、4月に交流場オープン
オープン準備が進む「Flesh Lab.Takayama」。「ここで豊かな暮らしをみんなで考えたい」と話す溝際清太郎さん=高山市松之木町、エブリ東山店

 食をテーマにみんなで豊かな暮らしを考える場「Flesh(フレッシュ) Lab.(ラボ)Takayama」が4月中旬、岐阜県高山市松之木町のスーパーエブリ東山店の一角にオープンする。家庭の味や料理人の技を学んだり、最新のデジタル機器でものづくりをしたり−。スーパーを運営する駿河屋魚一社長の溝際清太郎さん(31)と他業種で活動する30代の友人らが中心となり、子どもから大人までが“つくり、まなび、あそぶ”場所を形にしようと準備を進めている。

 ガラス張りになったスーパーの一角で、ラボの内装工事が進む。広いキッチンと豊富な調理機器をそろえ、家庭ではできない窯焼きや製麺も体験できるように計画。3Dプリンターやレーザーカッターなどコンピューター制御の機器でものづくりを行える「デジタルファブリケーション」のスペースも設置する。「スーパーにできるのは、全国で初めてでは」と溝際さん。イベントも積極的に開き、誰でも参加できる場所をつくっていくという。

 進学のため上京し、家業を継ぐため6年前に同市へ戻ってきた溝際さん。都会の刺激を求める若者の流出が進む古里に、何があれば人が帰ってくるのかを考えた。「飛騨の食文化のレベルの高さに気がついた。豊富な食材があり、見る目も肥えている」。一方で、核家族化が進み家庭の味の伝承は途絶えつつあるなど課題も見えてきた。「このまま人口が減れば、どんな業種でも先細りになる。誰かが動かないと」と発奮。同社の若手社員や市内の建築家らと協力し、食を中心にした交流スペースの構想を練った。

 昨年9月に開いたワークショップで、参加したさまざまな年代、立場の人に「こんなことができたら」という思いや夢を聞き、ラボのコンセプトを「豊かな食卓と一歩先のくらしをみんなでつくる場」と決めた。お年寄りを講師にした伝統食の講座や、新鮮な食材の選び方のレクチャー、デジタル機器を使った食器作りや駐車場を使った屋外映画観賞会などアイデアがあふれた。溝際さんは「フレッシュな食材や技術を取り入れ、子どもや若者、大人が“つくる・あそぶ・まなぶ”を楽しめる場所にしたい」と語った。

 同ラボでは、イベントの企画・運営に携わるオープニングスタッフを募集している。問い合わせは駿河屋魚一、電話0577(34)5111。