ラジコンカー雇用創出に道 坂祝町のメーカー、新事業 − 岐阜新聞 Web
ラジコンカー雇用創出に道 坂祝町のメーカー、新事業
2016年02月23日09:06
写真:ラジコンカー雇用創出に道 坂祝町のメーカー、新事業
「レンタル事業で障害者の雇用を創出したい」と意気込む柴田達寛社長=加茂郡坂祝町黒岩、R31WORLD

 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩のラジオコントロール(RC)カー製造「R31WORLD」が、新たに始めるRCカーのレンタル事業を通じ、障害者の雇用創出に乗り出す。3月中旬までにレンタル用に壊れにくい車を開発し、組み立てやメンテナンスを近隣の就労継続支援A型施設に委託する。柴田達寛社長(41)は「大きな赤字にでもならない限り、継続して続けたい」と意気込んでいる。

 同社は、柴田社長が経営する自動車販売会社が母体。キッズコーナーにRCカーのコースを設けたところ評判になり、2011年から趣味で車製作を始めた。その後、競技会の全国大会で3連覇を果たして業界内で著名になり、昨年12月に量産型RCカー「GRKグローバルスタンダード」を発売。今年1月には業界団体の日本ラジコン模型工業会に加盟した。

 レンタル事業は子ども向けイベントなどでの展開を目指し、在庫を千台持って運営する予定。その車の組み立てやメンテナンスを、就労継続支援A型の施設を運営するラッキーリーフ(美濃加茂市、佐藤丈浩社長)の美濃加茂、坂祝の両事業所に委託する。

 レンタル事業は採算が悪いため参入は珍しいというが、柴田社長は、父の故賢治さんが事故で左足を失った障害者であったことから障害者支援に取り組みたいと決断。レンタル事業にすることでメンテナンスの仕事を継続して発注できると考えた。ラッキーリーフでは5人が訓練を受けており、当初は5人で組み立て、メンテナンスを始める予定。将来は20人体制にまで拡大させたいという。坂祝事業所には2月中に動作確認用のコースをR31が約300万円投じて完成させる。

 「組み立てやメンテナンスは、ただの単純作業と違ってやりがいがある仕事。成功させ、ずっと続く事業にしていきたい」。柴田社長は愛機を手に話した。