ギャンブル依存症、先進治療 各務原病院、厚労省が拠点指定 − 岐阜新聞 Web
ギャンブル依存症、先進治療 各務原病院、厚労省が拠点指定
2016年02月24日09:22
写真:ギャンブル依存症、先進治療 各務原病院、厚労省が拠点指定
「ギャンブル依存症の療法を確立したい」と語る天野宏一院長=岐阜県各務原市東山、各務原病院

 厚生労働省の「依存症治療拠点機関」に指定されている各務原病院(岐阜県各務原市東山)が、26日からギャンブル依存症の外来診療を始める。県内で同依存症を診療できるのは病院は同院のみ。天野宏一院長は「系統的な療法を確立したい」と話している。

 ギャンブル依存症は、仕事の時間を犠牲にしたり、多額の借金をしたりしているのに賭博にのめり込み、強い衝動を抑えることができない疾患。厚労省は2014年、成人人口の約5%に当たる推計約536万人にギャンブル依存の疑いがあると公表している。

 同病院は1979年の開設から一貫してアルコールや薬物などの依存症治療に取り組み、診療ノウハウを蓄積。14年に全国で5カ所、中部地域では唯一の依存症全般の治療施設に指定された。民間病院では唯一という。

 ギャンブル依存も専門的な治療や回復支援に当たるほか、近隣の他の医療機関や自助団体と連携した支援体制の構築も模索。事例は東京都と神奈川県にある「全国拠点機関」に集約し、国は治療や回復プログラムのほか、支援体制の確立を目指す。

 同病院では2週間に1度、複数の患者が生活環境や感情の抑制法、回復までの計画などを発表し合う認知行動療法と呼ばれる治療を行う計画。患者がギャンブルと自分の関係を客観的に理解し、ギャンブルに代わる行動を身に付ける手助けになるという。既に約10人の申し込みがある。

 天野院長は「療法確立の一助になるとともに、民間病院でも依存症治療に取り組めることを示したい」と話している。

 問い合わせは同病院、電話058(389)2228。